シャドウバース ビヨンドの新弾「インフィニティ・エボルヴ」で、AFネメシスがTier1――なんて話、見かけたことありませんか?
イカロスにカルラ、ジャスパー……と新カードも充実して、実装直後は「最強候補」なんて言われてました。
でも、いざ自分で組んで回してみると――
あれ、全然勝てない?なんで?ってなる人、けっこう多いはず。
この記事では、なぜAFネメシスが“強いのに勝てない”のか、その理由と立ち回りのコツをわかりやすく解説していきます。
もちろん、AFネメシスのおすすめ構築や、勝つための考え方もまるっと紹介します!
意外と勝てないAFネメシス、その“理由”とは?
AFネメシスって、見た目のパワーはあるんですよ。
ララミアで詰めたり、γで面処理したり、上手く回れば気持ちいいデッキです。
でも、その「上手く回る」のハードルが、思った以上に高い。
ここからは、どうしてAFネメシスが“Tier1”と言われながら勝ちきれないのか、よくある4つの理由を順に見ていきましょう。
理由1:都合よく回る前提がキツい
AFネメシスの理想ムーブはめちゃくちゃ強いです。
イカロスでAFにドローを付け、カタパルト等でコピーを撒いて、γやララミアで盤面を制圧――決まれば本当に爽快。
でも、そのためのピースが都合よく手札に揃うかというと、かなり怪しい。
特にイカロス以外のドロー手段が乏しいので、序盤で事故るとそのままジリ貧になりがち。
イカロスとコア生成と射出用のカード。この3種を序盤に揃えるのは中々大変です。
理由2:序盤が貧弱すぎる
序盤でテンポを取れるカードがほぼドールユーザーだけというのも、AFネメシスの大きな弱点。
ドールユーザー自体は優秀ですが、コアを持ってこないので、後半の動きに繋がらないという悩みも。
特に環境で増えてきた、アグロナイトメア、人形ネメシスは序盤が極めて強く、AF側はアルエッタからγを出すころには顔を削られすぎて勝負あり、みたいな展開が目立ちます。
理由3:コアの供給が間に合わない
AFネメシスの新レジェンド《カルラ》は、盤面を展開しつつAFを無料で出せる強力な1枚。
でも実はこのカード、AFの“コア”を一切供給しないんです。
旧弾の《アルエッタ》はAFと一緒にコアを『2枚』も供給してくれましたが、カルラはそれがない。
そのため、AFをどれだけ展開しても、コアが足りずにララミアが腐り、イクシードも出せない展開が多くなります。
ミリアム進化などでコアを意識して補わないと、終盤に「なんか手札にララミアいっぱいいるけど、何もできない……」って状態に。
カルラの制圧力=勝ち筋じゃないというのが、意外な落とし穴。
理由4:《遺産の砲撃》が環境に刺さらない
AFネメシスがララミアやイクシードを強く置いたり、長期戦で粘るために採用される《遺産の砲撃》。
融合する度に2点ダメージを盤面に飛ばす強カード……だったはずが、新弾の《オーディン》に一発で消されるようになってしまいました。
特に、長期戦を前提としたコントロール系のデッキ(ナイトメアやドラゴン)に対しては、
「砲撃があればリソース勝負できる…!」と思った瞬間消されて絶望することも。
代わりにイカロスで粘れるようにはなりましたが、前弾の《遺産の砲撃》ほどの頼もしさには及びません。

新弾のAFネメシスが“Tier1”と注目された理由
じゃあなんで、AFネメシスは「Tier1」なんて言われてたのか?
一つは前述の通り、“うまくハマったときの爆発力”が凄まじいからですが、
他にも理由があります。
実はカタパルトがけっこう便利
AFネメシスの中で地味に評価されているのが《カタパルト》。
2コストで設置出来て、しっかりコアも持ってくる優秀なアミュレットです。
3コスト支払えば、一度だけAFのコピーを射出でき、α、γ、βを使い分けての柔軟な動きができるのが魅力。
AFネメの「不安定」さが目立つ中でも、安定感を支えるいぶし銀のカードとして光っています。
オーキスはやっぱり最強クラス
そして、なんだかんだで今のAFネメシスを支えているのが《オーキス》。
このカード、不利盤面を一気に返せる上に、そのまま8点削ることすら可能な超パワーカード。
守護ビショップのアイテール超展開も、ロイヤルのエミリアバリア展開も、オーキス一枚で解決です。
天敵だったロイヤルの《アマリア》をあまり見なくなった今では、逆に前弾以上に活躍しています。
取れる選択肢が非常に多い
AFネメシスの強い点は、各種AFを使い分けての対応力の高さ。αで回復、βでバーン、γで面処理と、ありとあらゆる動きが出来ます。
じゃんけんで言えばグーチョキパー全て出せるようなもので、対応力の高さは随一です。
その分扱いも非常に難しいですが、プロが使えば十分Tier1のデッキなんだと思います。
新弾AFネメシスのデッキレシピ
一般的なAFネメシスのデッキレシピを紹介します。
〇数字はPPコスト。
青文字はレジェンド、緑文字はゴールドです。
新弾AFネメシス
①ビビッド×3
①AFチャージ×3
①イカロス×3
②アンストッパブル×3
②ジャスパー×3
②命の奔流×3
②カタパルト×3
③ミリアム×3
④異次元×3
⑤アルエット×3
⑤遺産の砲撃×1
⑥カルラ×3
⑧オーキス×3
⑧ララミア×3
序盤はある程度捨てて、中盤から捲るタイプのAFです。
進化ターンになったら、カタパルトやアルエットからγを出して、3点AoEで盤面を一掃。
カルラやオーキスで盤面を作り、ララミアやイクシードに繋げるのが理想的な動き。
入れ替え元候補:
①ビビッド
②命の奔流
④異次元
④遺産の砲撃
⑥カルラ
ビビッドは1コスなので、序盤のコア生成や早期のイカロス付与がやりやすくなります。
命の奔流はγの体力調整に便利な反面、相手の場にフォロワーが居ないと使えない欠点があります。
ララミアはコアの引き次第では腐りやすく、
異次元も4コストとやや重いので、2枚に減らすなどもアリ。
遺産の砲撃はオーディンに消されてしまいますが、それでも盤面製圧力は健在です。
入れ替え先候補:
②ドールズユーザー
③猫獣人
⑤改境の再動
⑥シルヴィア
⑦オーディン
ドールズユーザーは序盤に体力1を並べてくるデッキに強くなります。
猫獣人は攻撃力1のフォロワーを一方的に取れます。序盤を重視するなら。
改境の再動はコアを生成しないものの、α+γなどで回復と除去を同時にこなせるのが強いです。
シルヴィアやオーディンはパワーカードですが、コストが高い上にコアを生成しないので注意。
結局、新弾のAFネメシスで勝つには?
AFネメシスで安定して勝ちたいなら、まずは《コアの確保》を最優先に。
そして、切り札のララミアを“強く出せる形”を意識して動くことがカギになります。
コアをしっかり確保する
まず大前提として、コアを生成できるカードはしっかり入れましょう。
その中でも地味に再評価されてるのが、③/3/2突進の《猫獣人》。
序盤のテンポロスを防ぎつつ、コアを1枚確保できます。
シルヴィアは必要か?
「なんでもできるシルヴィア、入れたくなる…!」って気持ち、すごく分かります。
ただ、今のAFネメシスは除去・回復・ドローがAF内で完結しているので、
6コスト払ってシルヴィアを出す余裕はちょっと無いです。
ララミアを強く出すためにコア生成に回したり、カルラで盤面を押し付けた方が勝ち筋に繋がります。
シルヴィアを入れた構築が悪いわけじゃないけど、
「出せる展開=他が苦しい展開」になりやすいので、
シンプルにAFを循環させる構築の方が安定感は出やすいと思います。
ララミアを強く使う
ララミアは8コストで2/2という控えめなサイズですが、
AFを3枚無料展開できるという唯一無二の性能を持っています。
前弾までは腐りがちでしたが、新弾ではイカロスで【突進】を付けられるように。
AF突進+γの3点AoEがあれば、進化を切らずにララミアを置ける展開も見えてきます。
ララミア→オーキスと押し付けて、
相手の進化権や除去リソースを枯らして勝つ展開が作りやすくなりました。
あとは、環境に期待するだけ
AFネメシスは、“回れば強いけど、回すまでが大変”なデッキ。
だからこそ、環境に「遅めのデッキ」が増えてくれると、勝率は自然と上がります。
結局、シャドバの勝ちやすさって相性が8割。
苦手な相手に無理して勝ちにいくより、有利な相手が増えたタイミングで潜るのがいちばん楽しめると思います。

新弾のAFネメシスが得意な対面
AFネメシスの得意な相手は、「守護ビショップ」や「盤面勝負してくれるロイヤル」です。
守護ビショップには強く出られる
まず守護ビショップ。これは結構、AF側のやりたいことを通しやすいから。
- 序盤に余裕があるので、ジャスパーやイカロスの付与も通しやすい
- カルラを守護で囲えば、アイテールすら出しにくくなる
- 仮に出されても、オーキスやララミア+γ×2でのAoE(3点×2)で返せる展開が作れる
つまり、AFが得意とする「ゆっくり準備して一気に捲る」戦い方がそのまま通用します。
ただし、ゆっくりしすぎて、まさかの《ラピス》を出されないように。
ミッドレンジロイヤルも意外と狩れる
ロイヤルは序盤の展開力が高くて苦手そうに見えますが、γのコピー射出が刺さる相手なので、意外と捲れます。
- 前弾以上に、γの3点AoEを繰り返し使える
- アマリアが環境から減って、オーキスも通りやすい
- カゲミツが絶滅してこちらの顔が持ちやすくなった
逆に言えば、アマリア、カゲミツが環境に復活すると厳しくなってきますが、現状では戦いやすい相手です。
新弾のAFネメシスが苦手な対面
逆に苦手なのは、「スピードで押してくるタイプ」や「盤面&回復を両立してくる相手」。
スペルウィッチ・人形ネメシス
この2つは、AFにとって厳しい相手です。
- スペルウィッチ:アングレアやクオンでジワジワ削られ、10PP以降はOD→OTKで試合が突然終わることも。
- 人形ネメシス:序盤からの展開&処理力が高く、テンポでもリソースでも苦しい。オーキスの火力勝負も分が悪いです。
どちらも、盤面が取れないまま削られ、粘っても10PP以降の動きが強くて勝ち筋を作りづらい…という展開になりがち。
コントロールナイトメア・アグロナイトメア
ナイトメア系も、しっかり動かれるとツラいです。
- コントロールナイトメア:ギンセツでの回復&リセット、ケルベロスのフィニッシュ力がAFには刺さります。
- アグロナイトメア:γが出せる頃には、もう体力が尽きてることも…。
「これ無理じゃん…」って思う対面も多いですが、100%勝てないわけじゃないのがシャドバの面白いところ。
諦めずに頑張りましょう!
苦手対面は”割り切って”立ち回ろう!
シャドバに限らず、対戦カードゲームでは
「苦手対面に完璧に対応しよう」とするのは逆効果なことが多いです。
「相手が事故ってくれたら勝てる」くらいのスタンスで、
“拾える試合だけ拾う”ほうが、トータルの勝率はむしろ上がります。
たとえば:
- オーディン出されない前提で、守護付きαで時間を稼ぐ
- ギンセツが無いことを祈って、ララミアで一気に畳みかける
理想ムーブを全部対策しようとして動きがブレるより、
「引けてないなら勝つ!」って割り切ることが、結果的に勝ちやすくなることも多いです。
プロのプレイヤーが“運勝ち”を多く拾ってるように見えるのって、
この“割り切り判断”が上手いからなんですよね。
新弾のAFネメシスは、“扱えれば”Tier1か

AFネメシスは、回れば最強クラスの爆発力を持ちつつ、
同時に構築力・判断力・プレイ精度・運のすべてを要求される、かなり繊細なデッキです。
扱いが難しい反面、自分の選択次第で勝率がハッキリ変わるのが、このデッキの一番の魅力でもあります。
AFの融合ルートを意識しながら、
「どのタイミングで仕込みに入るか」「どこで一気にララミアで攻めるか」――
その読みが噛み合ったとき、他のどのデッキにもできない鮮やかな勝ち方ができます。
不安定ではあるけれど、使いこなせば環境トップにも喰らいつける――
そんな“プレイヤーの地力が試されるデッキ”こそ、今のAFネメシスです。
あなたの手で、Tier1に引き上げてみませんか?