ちょっとズルいけど面白い。
『グノーシア』には、普通に遊んでいるだけでは気づかない“裏技”や“変な動き”がいろいろ隠れています。
たとえば、NPCの論理が破綻した瞬間にLOOPが強制終了する伝説のバグイベント「時をかける赤貝(水そうめんイベント)」。
あるいは経験値を効率よく稼ぐためのオススメ初期設定。
ククルシカとSQの最大の違いは何?など。
この記事では、そんな小ネタやテクニックをまとめて紹介します。
正攻法とは違うけど、知っていると周回プレイがぐっと楽しくなったり、思わず笑ってしまうようなシーンに出会えるかもしれません。
グノーシアの裏技集
1.水そうめんイベント(時をかける赤貝)の出し方
凶悪度:★★★★★
概要
(NPC目線で)真エンジニア/もしくはドクターが論理破綻すると「時をかける赤貝」イベントが発生し、強制的にその回が終了となる。
簡単な出し方
1.乗員15人/グノーシア2人/留守番以外全部ありの設定で、「エンジニア」でスタートする。
2.ドクターを「名乗り出ろ」でバグがドクターを騙る事を祈る。
3.他人が「エンジニアは名乗り出て」というのを待つ。
4.エンジニアが出たら「対抗COしない」で確定させる。
5.夜のエンジニア調査で偽ドクターに居るバグを調査し、襲撃で重殺が発生すればほぼ成功。
6.偽エンジニアが重殺対応出来てなければ論理破綻し、「時をかける赤貝」が発生する。
補足
・論理破綻=論理的に偽のエンジニア/ドクターであることが確定すること。
・対抗CO=他人が名乗り出た時に、自分こそが真のエンジニア/ドクターであると名乗り出ること。
・重殺=1日に二人犠牲者がでること(バグ調査&襲撃)
解説
この状態になると、相手が白確だろうが留守番だろうが、「絶対に敵だ」を使用できるようになります。ラキオがいると無差別に連発して楽しそう。
エンジニアの報告後、すぐに時をかける赤貝が発生することもあれば、翌日まで発生しないこともあるので、雑談などで潜伏しながらターンを進めて待ちましょう。
2周目以降に解禁されるセーブ&ロード機能を使えば、確実にバグを調査できるので、簡単に「時をかける赤貝」を見ることができる。
2.経験値稼ぎ・バグ編(かわいげ・演技力必須)
凶悪度:★★★☆☆
概要
1.乗員5人/ドクター・AC主義者・バグありの設定で、バグでスタートする
2.ドクターを「名乗り出ろ」で灰の人数を減らす
3.自分以外の、残った2人の灰の内どちらかがグノーシアなので、頑張って吊る
補足
灰:乗員、もしくは乗員の振りをしている人外の事。
解説
ラスト1人のグノーシアがドクター騙りすることはまずないので、残った2人の内のどちらかが高確率でグノーシアになります。だいたい最初に「疑う」をした人がグノーシア。解らなければドクターを両方「かばう」して、村に委ねましょう。
バグで不利な条件で勝利した判定になるので、1戦でかなりの経験値が貰えます。しかもバグは勝利後イベントが無いので、周回も速いです。
バグ時は殆どのイベントが発生しないので、イベントを温存しながらステータスだけ上げたい時にもオススメ。
演技力やかわいげがある程度無いと自分が吊られるので注意。最強防御スキルの「哀しむ(かわいげ25)」が使えれば安心。
3.経験値稼ぎ・エンジニア編
凶悪度:★★★★☆
概要
1.乗員7人/バグ以外全部ありの設定で、エンジニアでスタートする
2.留守番&ドクターを「名乗り出ろ」で灰の人数を減らす
3.自分以外の、残った2人の灰の内どちらかがグノーシアなので、頑張って吊る
解説
ラストグノーシアがドクター騙りすることはほぼ無いので、残った灰を疑います。自分の能力が低い内はエンジニアCOして、白確を貰うと良いでしょう。
仮にエンジニアに対抗COが出た場合は、偽物がほぼグノーシアです。疑いまくって吊りましょう。
経験値はあまりもらえませんが、ステータスが低くても出来るのと、人間側7人の設定なので、勝利後イベントを回収出来るのがメリットです。
夜イベントも見たい場合、初日はドクターのどちらかを吊ればOKです。
4.無意味な「名乗り出ろ」で安全にターン回し
凶悪度:★★★★★
概要
留守番のどちらかが欠けている状態で「留守番は名乗り出て」を連打する。
当然誰も出ないが、ヘイトを稼がずにターンを回すことができる。
解説
「名乗り出て」で誰も名乗り出なかった場合は、再度「名乗り出て」を使う事が出来ます。
これを悪用すると、一切のヘイトを稼がずにターンを回せるので、自分グノーシアであれば簡単に勝つことが出来ます。
地味な技ですが、実際使うと非常に凶悪なので、試してみてください。
5.【孤独な戦い】初日に騒いでCO封じ
凶悪度:★★★★☆
概要
初日に自分が5連続で発言してCOを封じる作戦
乗員15人/グノーシア1人で勝利する【孤独な戦い】の実績にオススメ
2日目以降に名乗り出たエンジニアが真確定しないどころか、何故か疑われやすくなるので、非常に勝ちやすくなります。
解説
初日に役職が出なければ、偽エンジニア/ドクターが論理破綻する可能性も低くなりますし、留守番を灰のまま吊る事も狙えます。
5連続で発言すると当然目立つので、「雑談」や「かばう」(「うるさい」と言われることが無い)などでお茶を濁しましょう。
6.決選投票時に「投票するな」で追い込む
凶悪度:★★★☆☆
概要
決選投票になった時に、吊りたくない方を「投票するな」で保護することで、消去法でターゲットに投票させる作戦。
解説
「投票するな」は本来は「グノーシアを全滅させる前にバグを吊る為のスキル」=「こいつはグノーシア臭くても投票しないでおこうぜ」という趣旨のスキルのせいか、露骨に疑われてる人に使ってもかなり投票されにくくなります。
これを利用して決選投票の時などに、片方を「投票するな」で保護すると、もう片方は消去法で票が集まって、吊られます。かわいそう。
7.黒確定時に「絶対に敵だ」を言わせない
凶悪度:★★☆☆☆
概要
自分がエンジニアの調査や、論理破綻などで人外確定した時に、発言を連打して「絶対に敵だ」を言わせない
解説
「絶対に敵だ」認定されると、味方のグノーシアからも投票されてしまい、ほぼ確実に吊られます。
しかし、「絶対に敵だ」さえ言われなければ、例え確定エンジニアから黒判定を出されていても、「非常に怪しい人」止まりになります。
ラキオやステラなどのロジック派は騙せませんが、コメットなどのロジック1の人は意外と投票してこないので、黒確定しても悪あがきしてみましょう。
ちなみに4番の「無意味な名乗り出る」連打の技でターンを回すと、黒確定状態のまま、数日粘って勝つことも出来ます。
8.留守番調査(騙りエンジニア時)
凶悪度:★★★★☆
概要
自分が騙りエンジニア時に留守番を調査するテクニック
灰を狭めずにエンジニアの振る舞いが出来る
解説
騙りエンジニア時に灰を狭めないテクニックでは、襲撃先を調査して白を出す通称グレーコントロールが王道ですが、この方法は自分がグノーシアでないと使えません。
一方留守番調査のテクニックはAC主義者やバグの時でも使うことが出来ます。
現実の人狼では確定白の留守番を調査するのは死ぬほど怪しい行動ですが、グノーシアの世界では当然の行動の様に許されてしまう、強力な技です。
9.調査報告をサボタージュする(論理破綻寸前時)
凶悪度:★★★☆☆
概要
真エンジニアがバグを調査し重殺を発生させた時などに、調査報告をスルーして黒確定を防ぐテクニック
解説
報告しなければ不確定のままなので、例え片方のエンジニアが重殺調査してたとしても、真偽確定することはありません。
調査報告のスルーはかなり不審がられますが、かわいげ/ステルスが高ければ普通に持ちこたえられます。
灰が足りなくて、白/黒どっちの報告をしても偽確定する時にも有効です。
10.留守番(白確)を疑って襲撃回避
凶悪度:★☆☆☆☆
概要
自分が白確定時に、留守番をあえて疑って不信度を上げ、襲撃されにくくするテクニック
解説
グノーシアは不審者は襲撃しづらい傾向にあるので、留守番を疑って突っ込まれることで、襲撃率を下げることができる・・・かも、くらいのテクニックです。
「雑談する」だけじゃ不安な時にどうぞ。ただしステルスが低いと「目立ち過ぎた罪」で襲撃されるので注意。
11.イベントを利用したメタ役職読み
凶悪度:★★★★☆
概要
タイトルの通り
解説
ゲームの中盤(イベントサーチが解放された後)からは、イベント発生用にNPCの役職に偏りが出るようになります。
例えばオトメはバグになりやすい、ジナSQはグノーシアになりやすいなど。
イベントを回収する時も、これらのキャラクターはあえて疑わずに保護する等すると、捗ります。
グノーシアの小ネタ集
1.ラキオが「とりあえずラキオ」で吊られやすい理由
普通にプレイしているとラキオは高確率で初日や二日目に吊られてしまいます。
考えられる理由は以下の通り
・かわいげ、ステルスが低いのに多弁で目立ちやすい
・特記事項の解放が終盤に偏っていて、能力が相対的に低い
・ロジック特化のせいで空気が読めない
特に特記事項の解放は大きな影響があるようで、特記事項をフル開放したラキオは意外と吊られにくく、終盤まで残ってる事も多いです。
「とりあえずラキオ」はストーリー序盤、中盤によくみられる現象のようですね。
2.ロジック派がことごとく吊られやすい理由
セツ・ジナ・ステラ・ラキオ・オトメ・夕里子などのロジック派は、特に乗員側の時に空気を読まない発言で非常に吊られやすいです。
考えられる理由は以下の通り
・不審な人は普通に疑うが、怪しくない人も確率的に怪しいと疑う、結果全員に疑いをかける不審者になりがち
・役職CO者は人外率が高い=CO者全員に疑いを掛けることが多い
・超絶目立つコマンド「絶対に味方/敵だ」を率先して使ってしまう
ロジック派のプレイヤーは現実の人狼ゲームのような推理と、グノーシア特有の「不審者」を疑う推理を両方やってしまうのが、吊られやすい原因だと思われます。
ただし、グノーシア側の場合は、誰が敵か明確なため、不信感が和らぐので、意外と強敵になったりも。
3.結局ロジック派ってなんなの?
ロジック派は確率論と感情論の二重人格で議論や推理を混乱させるプレイヤーの敵。
4.「人間と言え」で人間だと言わないニンゲンさんたち
「人間と言え」のコマンドで人間と言わない乗員は人外…と思うのは早計です。
一部のNPCは乗員側でも「人間と言え」の宣言をスルーすることがあります。
乗員側でも人間と言わないことが多いキャラクター一覧
・SQ
・沙明
・レムナン
・夕里子
人間宣言をスルーした場合は結構不審がられるので、これらのキャラクターを吊りたくない時は「人間と言え」は控えた方が良いかも。
5.AC主義者で勝つのがとても難しい理由
グノーシアの世界ではAC主義者で勝つのは極めて難しいです。
理由はAC主義者もグノーシア側から「人間として敵視される」から。例えACバレ(バグ無しの村で嘘バレなど)しても味方とは思ってくれないようです。
なので、順調に思えても急にグノーシア側に「疑う」から総攻撃を受けて吊られたりします。AC主義者で勝ちを狙う場合は、わざとグノーシアの数を減らして派閥を弱らせた上で「協力しよう」で同盟関係になると良いでしょう。
6.グノーシアに襲撃されやすい人は?
グノーシアに襲撃されやすい人は以下の通り
・ヘイトの高い人(敵対的な人)
・目立ってる人
・嫌いな人
・村から信頼されている人(白確含む)
平たく言えばグノーシアをしつこく「疑う」と、例えターゲットを吊れたとしても、残りのグノーシアに報復で襲撃されます。
また、夕里子様の様に目立つコマンドばかり使う人も狙われやすいです。
他には白確や信頼されている人も狙われやすいので、これらのポジションの時は「雑談する」を毎日挟むと良いでしょう。
7.レムナンは仲のいい人を襲撃する
グノーシアに襲撃されやすい人は前項目の通りですが、レムナンは仲のいい人を襲撃しやすい傾向にあるようです。
あんなにグノーシアを庇ったのに襲われた、という時はレムナンがグノーシアのリーダー(襲撃先を決める人)かもしれません。
逆にレムナンに嫌われると襲撃される可能性が下がるので、レムナンがラストのグノーシアとわかっている時は、あえて「疑う」などで嫌われておくと良いでしょう。
8.「絶対に人間/敵だ」コマンドはめっちゃ目立つ、しかも間違えると…
「絶対に人間/敵だ」認定は、確定情報を村に伝えるだけなのに、実際はめっちゃ目立つので、数回で「うるさい」の対象になりますし、グノーシアからも襲撃されやすくなります。
なので、白確/黒確が判ったとしても、できる限り他人に言わせるのがオススメ。
なお、これらのコマンドを誤った対象に使うと、「間違いを指摘」され、死ぬほど信頼度が下がります。
白確だけど信頼度ゼロの状況を見たい時とかに試してみてください。
9.SQとククルシカの最大の違い
SQとククルシカは似たステータスやスキルを持つキャラクターですが、大きな違いが一つあります。
それは、「ククルシカは義理堅いが、SQは平気で仲間を裏切る」ことです。
グノーシア時にククルシカが仲間に投票することはまず無いですが、SQは結構やります。
また、「人間と言え」を乗員時にスルーするのもSQの方が圧倒的に多いです。
ステータスが似ている二人も、意外なところに違いがあるものです。
SQに関しては「ろくでなしだ」のセリフ通りですね。
ククルシカが義理堅いのは意外?当然?
10.一部イベントは勝利画面のテキストも変わる
LOOPの決着がついた時はリザルト画面の上に「さあ、この船の全てをグノーシアに捧げよう」といったメッセージが表示されますが、このメッセージは一部イベントの時には専用の物に変化します。
特に粘菌イベントやアラコシアイベント時のメッセージは必見です。
11.一部イベントは重要キャラクターと生存すると専用エンディングが見られる
開幕でステラが夕里子に追い出されるイベントなど多くのイベントは、重要キャラクターと生存して勝利すると、専用のエンディングが見られます。
ただしそのイベント用の特記事項を開放した時点で、生存に失敗しても再発生しないので注意。
確実に専用エンディングを見たい場合は、生存に失敗した時点でメニューを開く⇒襲撃前からやり直しましょう。
バグで経験値稼ぎする裏技でステータスを上げまくってから挑むのもオススメ。
12.NPCは同一役職に二人以上グノーシアが出ることはない
例えばエンジニアにNPCが4人名乗り出た場合、内訳は必ず「真/グノ/AC/バグ」になります。グノーシアが二人以上同一騙りすることはありません。
一方で論理破綻に関わる推理では、二人以上同一騙りする事もあり得る前提になっているようです。
プレイヤーは既に仲間グノーシアが騙っていても、名乗り出ることが出来るので、その対応の為かも知れませんね。
13.守護天使が居ない場合、「名乗り出ろ」に応じる可能性は低い
初期設定で「守護天使なし」にした場合、「名乗り出ろ」をしても、エンジニアやドクターに無視される可能性が高いです。
ただし、グノーシアが複数生存、AC、バグが居る等偽物が名乗り出る状況では、例え守護天使が居なくても、名乗り出るに応じてくれます。
なので、「名乗り出ろ」がスルーされやすい条件は守護天使無しで且つ偽物が名乗り出ない状況に限ります。
先に出た方が偽物…と思いきや、COの順序で真偽の区別はつかないようです。残念。
ちなみにプレイヤーも「名乗り出ろ」を無視することは可能です。(偽物が出たら自分もCOしないといけないというだけ)
14.じゃあ偽物がCOした時に対抗COしなかったらどうなるの?
グノーシアでは偽物エンジニア/ドクターがCOしたら、本物のエンジニア/ドクターは(生きていたら)必ずCOしなければいけないルールです。
しかし実際はCOをスルーする事も出来ます。
初日の場合はNPCの推理の前提が狂うので、乗員側が勝利することは極めて困難(最悪、時を掛ける赤貝行き)ですが、既に灰が吊られている場合は、その人が真エンジニア/ドクター候補と見られるので、意外と勝てたりします。
どうしても役職潜伏プレイしたい人は、初日COを妨害し、二日目以降の「名乗り出ろ」をスルーしましょう。
「ちょっとズルい立ち回り」でグノーシアを遊んでみよう!

グノーシアの裏技・小ネタ・テクニックの紹介は以上です。
今回紹介した裏技や小ネタは、ほんの一部にすぎません。
『グノーシア』はプレイスタイルやキャラの組み合わせ次第で、思わぬ展開や奇妙な勝ち筋が生まれるゲームです。
自分だけの「ちょっとズルい立ち回り」を探すのも、この作品の楽しみ方のひとつ。
周回プレイやイベント回収の合間に、ぜひ試してみてください。