アニメ版グノーシア、キャラの雰囲気けっこう違って見えた人も多いはず。
「ゲームだとどうだったの?」と思った人向けに、ネタバレなしで主要キャラの印象や能力をざっくり紹介していきます。
原作を知らない人でも安心して読める内容なので、アニメ勢の予習・復習にもぴったりです。
- セツ:物語の軸に立つ“汎性”の軍人
- ジナ:静かに燃える、生真面目なクルー
- SQ:ふわふわしてるのに、なぜか計算高い
- ラキオ:論理至上主義、だけど愛される厄介者
- ステラ:静かな秘書の顔をした、理論派の刃
- しげみち:見た目は宇宙人、中身は誰より“いい人”
- シピ:飄々として掴みどころのない黒猫好き
- コメット:好き嫌いで動く、野生のカンの持ち主
- ジョナス:煙の奥に笑う“旅人紳士”
- ククルシカ:表情で語る“沈黙”の少女
- オトメ:やさしさと知性を併せ持つ“しゃべる白イルカ”
- 沙明:軽口で煙に巻く、最強の“ステルス男”
- レムナン:人見知りすぎる宇宙のツン青年
- 夕里子:圧倒的カリスマを放つ“反撃の女王”
- アニメの先を知るなら、原作グノーシアへ
セツ:物語の軸に立つ“汎性”の軍人
能力値(A〜Eの5段階)
カリスマ:B/直感:C/ロジック:B/かわいげ:B/演技力:C+/ステルス:D+
識別年齢18歳、軍人として旅の船に乗る“汎性”の人物。
汎性とは、集中力を保つために男女の外見的特徴を取り除いた性のことで、グノーシアの世界ではごく普通の存在。だからセツも「性別を捨てた」というよりは、そういう文化の中にいるだけ。仕草や声のトーンはどこか女性的に感じる人が多い。
代表的なコマンド:「名乗り出ろ」
セツは「人間と言え」、「反撃する」など様々なコマンドを使える熟練の乗員だが、その中でも代表的なのは「名乗り出ろ」だ。
これはエンジニアやドクターが名乗り出ることを促し、議論を活発化させるコマンドで、舞台の「狂言回し(進行役)」とされるセツにふさわしいコマンドと言える。
乗員としてのセツ
見た目はバランス型なのに、実際はかなり攻撃的。
高いロジック(論理力)が裏目に出て、周囲を片っ端から「疑う」タイプになりがち。
しかも、誰かに疑われた時は「反論する」で真っ向からぶつかるので、最終的には相討ちで沈むこともしばしば。
一見冷静に見えて、議論では実はバーサーカー。
ただしステルス(目立たなさ)が低いため、襲撃やコールドスリープされやすく、長生きできないのが悩ましいところ。
補足すると、このゲームの高ロジックキャラは、理詰め思考の為か周りが全て敵に見えるらしく、議論では孤立することが多い。
グノーシア(人外)としてのセツ
役職を偽る“騙り”プレイでは、演技力とステルスの低さが致命的。
嘘がすぐバレて吊られやすく、本人が口にするように、AC主義者(人間だが、グノーシアの為に嘘をつく役職)にはまったく向いていない。
でも潜伏した場合は話が別。
カリスマとロジックの高さで議論を引っ張る強敵になりやすいし、かわいげの高さが絶妙に効いて、中々コールドスリープされない。
グノーシア勝利時に右目が闇に覆われ、隻眼のアンドロイドのようになる演出が印象的。
セツのキャラクターとしての印象
ループごとに印象が変わる、不思議な存在。
頼りになる先輩に見える時もあれば、どこか抜けてる時もあって、そのギャップが魅力。
主人公と深い関わりを持つメインヒロイン的ポジションで、ファンからは愛称で「せっちゃん」と呼ばれる。
ゲーム中で呼ばれることは無かったのだが、アニメ版でSQがそう呼んだことで、ついに“公式せっちゃん”が誕生した。
対立する立場になっても、プレイヤーを敵として憎まない――そんなセツの一貫した優しさが、彼女(彼?)を特別なキャラクターにしている。
ジナ:静かに燃える、生真面目なクルー
能力値(A〜Eの5段階)
カリスマ:D+/直感:E+/ロジック:C+/かわいげ:C/演技力:D+/ステルス:C
識別年齢21歳。
あまり多くを語らない、寡黙で真面目な女性。
SF映画のクルーを思わせるショートパンツの制服にロングコートというスタイルが、静かな強さを感じさせる。
代表的なコマンド:「騙されるな」
「騙されるな」は自身を疑ってきた相手に対し「こいつこそがグノーシアだ、みんな騙されないで」と反撃するスキル。
嘘が嫌いなジナらしいコマンドだ。
乗員としてのジナ
ジナは“真面目すぎる探偵タイプ”。
わずかな違和感も見逃さず、「不審な行動※」をきっちり突いてくる。
論理よりも誠実さで戦うタイプで、情報が少なくてもグノーシアを見抜こうとする姿勢は本物。
──ただし、他の能力が軒並み低いため、どうしても返り討ちに遭いやすい。
グノーシアに狙われやすく、油断すると真っ先に退場してしまうことも多い。
目立つ発言が少ないぶん、かばってあげると生存率がぐっと上がる。
雑談などの“緩い行動”は苦手で、不真面目な空気を嫌う傾向も。
場を和ませようとしても「今はそういう時じゃない」と止めに入ることがあり、ジナの生真面目さを伺わせる。
※「不審な行動」とは、論理的に怪しくない相手を根拠なく疑うような動きのこと。
つまり、「本当は誰がグノーシアか知っているんじゃ?」と感じさせる行動。
グノーシア(人外)としてのジナ
嘘をつくのが苦手。
演技力の低さから、役職を偽ればすぐに見抜かれてしまう。
その結果、開幕早々に吊られてしまうことも珍しくない。
一方で味方は決して見捨てないタイプ。
仲間を積極的に「弁護」したり、時にはピンチの仲間を「かばう」ことさえある。
彼女なりの誠実さが、グノーシア側に回っても消えないのが印象的。
とはいえ、総じて人外側は不向きで、短命なケースが多い。
ただ、グノーシア勝利時の彼女だけは別人のよう。
普段の静けさを脱ぎ捨て、満面の悪魔的な笑みを浮かべる――ぞくっとするほど強烈なギャップだ。
ジナのキャラクターとしての印象
口数が少なく、弱気な雰囲気。でも芯の通った女性。
ふとした瞬間の表情や言葉に“かわいさ”を感じる人も多い。
彼女のイベントはどれも非常に印象的。アニメで気になった人は是非プレイしてみて欲しい。
SQ:ふわふわしてるのに、なぜか計算高い
能力値(A〜Eの5段階)
カリスマ:D+/直感:D+/ロジック:E+/かわいげ:A/演技力:A/ステルス:B+
識別年齢は24歳。
ルビーレッドの髪に派手なファッション、ぱっと見は明るくてちょっと軽そうなお姉さん。
でも話してみると、どこまで本気なのか分からない“煙に巻く系”の女性だ。
代表的なコマンド:「大げさに言う」
「大げさに言う」は他人の意見を誇張して周囲に喧伝する追撃スキル。
「あいつこんなこと言ってましたぜ」的な発言が得意なSQらしく、他人の威を借りて相手を追い詰めるコマンドだ。
乗員としてのSQ
議論中はあまり喋らず、誰を疑っているのかもつかみにくい。
敵に回すと厄介だし、味方でもペースを乱される。
「協力しよう」と言いながら、わりと誰にでも距離を詰めてくるタイプで、場の空気をふわっと攪拌する。
生存率は高め。けど、絶対に吊れない“みなし白”扱いでグノーシア側から襲撃されたり、「人間と言え」をスルーして怪しまれたりと、マイペースさが裏目に出ることもある。
グノーシア(人外)としてのSQ
グノーシアになると、一転してかなり攻撃的。
真エンジニアなど、敵勢力をしつこく疑い出すので行動だけ見ればめちゃくちゃ怪しい。
けれど、かわいげとステルスの高さでなぜか許される。
その上、誰かに疑われても“哀しむ”で鉄壁ガード――まさに防御の化身。
演技力も高いから、騙りプレイでも全然バレない。
吊られそうな味方をあっさり見捨てて投票する冷静さも持ち合わせており、潜伏グノーシアの鑑とも言える。
SQのキャラクターとしての印象
感情表現が大きくて、どこか幼く見える24歳。
議論中は自分勝手なのに、イベントでは妙にかわいく映る――そのギャップがクセになる。
最初は「何考えてるのか分からない」と思われがちだけど、ループを重ねるうちに印象ががらっと変わるタイプ。
アニメでも、たぶん最初は嫌われて最後に人気出るキャラ枠。
ラキオ:論理至上主義、だけど愛される厄介者
能力値(A〜Eの5段階)
カリスマ:D+/直感:E/ロジック:A/かわいげ:E+/演技力:B/ステルス:D+
識別年齢18歳。
少年のような外見の“汎性”で、見た目は中性的。頭の回転が速く、口も達者――けれど、それが彼を苦しめることもしばしば。
代表的なコマンド「絶対に敵だ」
「絶対に敵だ」は論理破綻して黒確定した相手を「こいつは絶対にグノーシアだ」と乗員に知らしめて止めを刺すスキル。
論理100%の推理が大好きなラキオらしく、彼のSっ気も垣間見えるコマンドである。
乗員としてのラキオ
多弁すぎて、すぐ吊られる。
「かわいげ」と「ステルス」が最低クラスなので、会議で少しでも浮いた瞬間に標的にされやすい。
釣られる時の早口長文負け惜しみコメントは、もはや名物。
吊られなかったとしても、今度は襲撃されて退場するのがいつものパターン。
議論では高ロジックを武器に、エンジニアやドクターを「全員偽物扱い」して攻撃しまくる、バーサーカー二号。
人間側なのに人間の敵である。
一応「反撃する」というカウンタースキルも持っているが、カリスマが低すぎて誰も援護してくれず、目立つだけの自滅技になってしまっているのも不憫な点。
グノーシア(人外)としてのラキオ
ラキオはグノーシア時も「ロジック最優先」という点は変わらない。
例え不利になろうが、「絶対に味方だ」を連発して灰を狭めるし、確率的に怪しければ味方を平気で疑う。時には仲間に投票さえする。
それがラキオらしさ、ということである。
グノーシア勝利時は瞳が宇宙空間の様に深くなり、人外っぽさを醸し出す。
ラキオのキャラクターとしての印象
他人を見下し、皮肉を飛ばす。初対面の印象は決して良くない。
しかし、グノーシアというゲームは不思議で、ループを重ねるうちに全員を好きになってしまう。
ラキオもその例外ではない。
敵でも味方でもすぐ投票されてしまうせいで「とりあえずラキオ(吊りで)」という不名誉なミームまで誕生した。
「せっちゃん」同様、アニメ版で拾われることはあるのだろうか。
ステラ:静かな秘書の顔をした、理論派の刃
能力値(A〜Eの6段階)
カリスマ:C/直感:D+/ロジック:B+/かわいげ:C/演技力:C+/ステルス:C+
識別年齢26歳。
秘書のような落ち着きと品を持つ女性で、感情を表に出すことはほとんどない。
その静けさがかえってミステリアスに見えるタイプ。
代表的なコマンド「投票しろ」
「投票しろ」はエンジニアからグノーシア判定を出された相手に、「黒判定が出てるこいつをとりあえず吊って、色を見てみようぜ」的な攻撃スキル。
論理的に状況を整理して議論を解りやすい方に誘導する、秘書のステラらしいコマンドだ。
乗員としてのステラ
口数が少ないものの、議論の流れをコントロールする司会者タイプ。
高いロジックを持つため、白っぽい(=信用度の高い)乗員を急に疑い始めるクセがあり、反感を買ってコールドスリープされることも多い。
かわいげやステルス(目立たなさ)も控えめで狙われやすく、ラキオほどではないが早めに退場することもしばしば。
雑談などの“ゆるい行動”を嫌うのも真面目なステラらしい。
ジナ同様、無駄話を始める乗員を制止してくる場面もある。
グノーシア(人外)としてのステラ
味方がいる状態なら、彼女のロジックは最強の刃と化す。
「疑う」コマンドの威力が高く、論理的な疑いで相手を一瞬で追い詰めていく。
その姿は冷徹で、計算通りといったムーブである。
ただし、ステルスと演技力が少し低いため、嘘をつくのはあまり得意ではない。
一度ボロを出すと、一気に吊られてしまうこともある。
グノーシア勝利時のステラはただ怖い。
理性を保ったまま目が豹変するその姿は、夢に出るレベル。
ステラのキャラクターとしての印象
プレイヤーの性別で印象ががらりと変わるキャラクター。
普段は物静かで、まるで完璧な秘書のよう。
しかしプレイヤーが男性だと、ラキオが呆れるほどストレートな好意を見せることがある。
そのギャップが、ステラを単なる“冷静キャラ”に留めていない。
アニメ版では主人公が男性っぽい設定なので、“本当のステラ”が見られるかもしれない。
しげみち:見た目は宇宙人、中身は誰より“いい人”
能力値(A〜Eの6段階)
カリスマ:A/直感:D/ロジック:E+/かわいげ:D+/演技力:E/ステルス:A
識別年齢88歳。どう見てもリトルグ〇イな外見の男性。
ただし、見た目に反してかなり人情派。本人いわく「宇宙人っぽいけど人間」らしい。
代表的なスキル「弁護する」
「弁護する」は疑われた相手に対して、「こいつは誤解されやすいだけで悪い奴じゃない」と弁護し、信頼を回復させるスキル。
心優しいしげみちらしいコマンドだ。
乗員としてのしげみち
とにかく“弁護”好き。疑われてる人を見ると放っておけず、敵味方を考えずに「かばう」ことが多い。
外見に似合わず「しげみちは良い奴」なのだ。
そのおかげで議論の場では、常にどこか味方のポジションにいることが多い。
ロジックも演技力も壊滅的で発言力は全くないが、カリスマが高いため、しげみちの言葉には不思議と同調が集まる傾向にある。
かわいげは高くないものの、高いステルスと「うやむやにする(防御スキル)」で、なんとなく生き残るタイプ。
グノーシア(人外)としてのしげみち
演技力があまりに低く、嘘をつくとすぐバレる。
役職を騙ってCO(名乗り出る)した瞬間、複数人から嘘バレして即吊られるのはD.D.Oの日常である。
カリスマは高いので、派閥を作り、味方を引き込んで盤面をひっくり返すことができる。
つまり、グノーシアとしては「バレなければ強い」。けど、ほぼバレるのがしげみち。
キャラクターとしての印象
しげみちは良い奴。の一言に尽きる。
裏表がなく、誰かを守ろうとする優しさが常ににじみ出ている。
ゲームの空気を一気に“人間くさく”してくれる存在で、彼がいるだけで議論が少しあたたかくなる。
その不器用さごと愛される、まさに『グノーシア』というゲームを象徴するキャラクターだ。
シピ:飄々として掴みどころのない黒猫好き
能力値(A〜Eの5段階)
カリスマ:C/直感:B/ロジック:D+/かわいげ:C+/演技力:C/ステルス:C+
識別年齢25歳。
いつも黒猫を肩に乗せている、気だるげな雰囲気の青年。
どこか“人生を斜めから見ている”ような空気をまとっていて、場の空気に溶け込むのがうまい。
派手さはないけれど、印象に残る存在。
代表的なコマンド「協力しよう」
「協力しよう」は相手と同盟を組んで、議論を自分たちの有利に進めるためのスキル。
「どんな手を使ってでも生き残りたい」シピらしいコマンドだ。
乗員としてのシピ
全体的にバランスが取れたステータスで、生存率は高め。
議論中も時々「雑談する」で場を和ませることがあり、空気を悪くしないタイプ。
ただし「協力しよう」で誰彼かまわず同盟を結ぶため、グノーシアに利用されやすいという欠点を持つ。
発言自体は少なく、誰を疑っているのか掴みにくい。
けれど、“不審な行動”には意外と厳しく、シピに「疑う」をされたら、ほぼ手遅れ――その人物はすでに船の最大の吊り候補である。
普段穏やかなだけに、その一言が重く響く。
グノーシア(人外)としてのシピ
潜伏型の強敵。
派手な行動をしないため、疑いが自分に向かうことは少ない。
さらに「かばう」「弁護する」を積極的に使う傾向があり、仲間思いのグノーシアとして動く。
ただし、その優しさが仇になることも。
味方との“ライン”――つまり、互いをかばい合う行動の連鎖――が露見しやすく、そこから正体を見抜かれることもある。
慎重でありながらも、どこか抜けている。そんな矛盾がシピらしい。
シピのキャラクターとしての印象
初日からでも「協力しよう」と持ちかける、たらし込みが特徴。
SQの様に誰かをあえて誘惑するような派手さはないものの、ふとした言葉や仕草に漂う“距離の近さ”が魅力的。
冷めて見えて、実は情に厚い。
そんなシピの曖昧な温度感が、グノーシアの船に静かな色気を添えている。
コメット:好き嫌いで動く、野生のカンの持ち主
能力値(A〜Eの5段階)
カリスマ:D+/直感:A/ロジック:E/かわいげ:C+/演技力:D/ステルス:D+
識別年齢16歳。
いつも明るくて、どこか子どもっぽい雰囲気の少女。
露出度高めの服装や挑発的な物言いも目立つが、それは防衛反応のようにも見える。根っこの性格はまっすぐで、人を信じすぎるところがある。
代表的なスキル「人間と言え」
「人間と言え」は「『自分が人間だ』と言ってみて」と全員に要求するスキル。
グノーシアにとっては明確に嘘をつくことになるのでハードルが高く、上手く行けば誰がグノーシアかを気付くことができる。
直感のみで勝負するコメット向きのコマンドだ。
乗員としてのコメット
「ロジック0」の代わりに、圧倒的な直感力で戦うタイプ。
人外の嘘を察知する精度は全キャラ中トップクラスで、根拠なしに「なんか怪しい」と言い当てることがある。
ただし、その“好き嫌いで判断するスタイル”が裏目に出ることも多く、留守番(確定人間)を疑って場をかき乱すこともしばしば。
議論中の発言は感情的で、理屈より勢い。
けれど、コメットがしつこく疑う相手は「嫌いな人」か「グノーシア」かのどちらか。
味方につけると、かなり頼もしい“野生のアンテナ”として機能する。
「人間と言え」スキルを活かした炙り出しも得意で、人外側にとっては非常に厄介な存在。
ただし、演技派タイプ(SQ・ククルシカなど)にはあっさり騙されてしまう。
グノーシア(人外)としてのコメット
演技力が低いため、役職を偽ると一瞬でバレる。
潜伏してもロジックの低さが足を引っ張り、どれだけ上手く立ち回っても「説得力のない発言」で吊られやすい。
誰かを疑えば「お前が怪しい」と返され、反撃すれば空回り――そんな不憫な立ち位置になりがち。
唯一の救いは、反撃スキル「騙されるな」。
ただし、これは人間相手には効果が薄く、実質的には見せ場づくり用スキルのようなもの。
グノーシア時は総じて短命だが、逆にそこが彼女らしい。
コメットのキャラクターとしての印象
ぱっと見は派手で自由奔放。けれど、どこか純粋で危なっかしい。
露出の多い服装も、本人の「飾らない」性格の延長線にある感じ。
普段は男勝りでカラッとしているのに、特定イベントでは一気にかわいくなる――そのギャップがたまらない。
テンポの良い会話シーンが多く、アニメ版でどう表現されるか非常に楽しみなキャラクターの一人。
ジョナス:煙の奥に笑う“旅人紳士”
能力値(A〜Eの5段階)
カリスマ:B/直感:C/ロジック:B/かわいげ:D+/演技力:A/ステルス:B
識別年齢33歳。
西部劇のガンマンを思わせる渋い風貌と、どこか達観したような言葉遣いが印象的な男性。
会話の節々に漂う詩的な比喩や宗教的な口調のせいで、初見では少し怪しく見えるかもしれない。だが慣れてくると、あの独特のテンポが妙にクセになる。
代表的なコマンド:「うやむやにする」
「うやむやにする」は自分が疑われた時に話題を逸らしてなかったことにする防御スキル。
煙に巻くのが得意なジョナスらしいコマンドだ。
乗員としてのジョナス
普段は寡黙だが、要所で鋭い指摘を放つタイプ。
特定の相手をしっかり観察しており、「不審な行動」を見逃さない。
疑う時も感情的ではなく、淡々と“霊感”を理由に告発するのが彼らしい。
自身が疑われた時は、「まあ、私もよく分からんがね」といった具合にうやむやスキルで巧みに回避。
不用意に敵を作らず、静かに場をコントロールする——まさに乗員プレイの理想形といえる。
ただし、他人には厳しいが自分にはやや甘い傾向もあり、思わぬタイミングで怪しまれることも。
そのあたりも“人間味”があって、妙に憎めない。
グノーシア(人外)としてのジョナス
高い演技力が光る。
ウソをついても動揺しないどころか、疑われるほど落ち着いて見えるため、ほぼ正体を見破られない。
議論では自信に満ちた口調で発言をリードし、時に仲間を切り捨ててでも勝ち筋を通す。
カリスマとロジックのバランスも良く、潜伏も騙りも自在。
いわゆる“勝てるグノーシア”の代表格であり、エース格の一人と言っていい。
ジョナスのキャラクターとしての印象
「私の霊感がささやいている——〇〇が怪しい」
そんな独特すぎる台詞回しで、常に場を煙に巻く男。
どこまで本気なのか、どこまで冗談なのか分からない。
けれど、気づけば彼の発言に場が動かされている。
“煙に包まれて生きる人”という言葉がこれほど似合うキャラも珍しい。
アニメでの彼の立ち居振る舞いも、おそらく一言一句が意味深に響くはず。
ククルシカ:表情で語る“沈黙”の少女
能力値(A〜Eの5段階)
カリスマ:D+/直感:C+/ロジック:E/かわいげ:A/演技力:B+/ステルス:B+
識別年齢15歳。
中世風の服装に身を包んだ、どこか神秘的な雰囲気を持つ少女。
彼女は一切言葉を発しないが、その仕草や表情のひとつひとつが雄弁で、言葉よりも深く心を動かす。
代表的なコマンド:「哀しむ」
「哀しむ」は自身が疑われた時に、儚げに「哀しむ」ことで同情を集め、弁護を引き出す防御スキル。
その性能は圧倒的で、疑われる前より状況が良くなることもしばしば。
可憐な見た目と高い演技力をもつククルシカにふさわしいコマンドだ。
乗員としてのククルシカ
議論中はあまり発言せず、場の空気に溶け込むタイプ。
かわいげとステルスが高く、序盤で吊られることはほとんどない。
一見おとなしそうだが、直感の鋭さと高い演技力で、嘘をついた相手を正確に見抜き、じわりと追い詰めていく。
ただし、ロジック(論理力)が極端に低いため、感情や信頼で判断してしまう傾向も。
「協力しよう」でうっかりグノーシア側と共闘してしまうこともあり、そこが彼女らしい危うさでもある。
グノーシア(人外)としてのククルシカ
沈黙のまま周囲を翻弄する、恐るべき存在。
演技力の高さから、根拠のない「疑う」すら説得力を帯び、議論を一瞬で支配してしまう。
さらに、自分が疑われると「哀しむ」で防御――その可憐さゆえ、誰も強く出られない。
役職を騙る際も、ロジックの低さを除けば完璧。
しかし、そのわずかな綻びから「絶対に敵だ」と断定されることがあり、そこが唯一の弱点。
彼女を追い詰めるには、対立する相手を積極的に「かばう」などして信頼を逆転させる必要がある。
味方を「弁護」し続ける義理堅さもあり、敵に回すと本当に厄介なタイプだ。
ククルシカのキャラクターとしての印象
言葉を使わないのに、誰よりも多くを語る少女。
無垢さと神聖さのあいだにあるような存在感で、プレイヤーの心に深く残る。
ゲーム内のイベントはどれも強烈で、印象に残るシーンばかり。
アニメで彼女がどう描かれるのか――静かな期待が高まるキャラクター。
オトメ:やさしさと知性を併せ持つ“しゃべる白イルカ”
能力値(A〜Eの5段階+評価)
カリスマ:D+/直感:C+/ロジック:B+/かわいげ:B+/演技力:D+/ステルス:C
識別年齢7歳。喋る白イルカの女性。
見た目も声も愛らしいが、実はとても頭の回転が速い。議論ではとても論理的で、「癒やし枠」な見た目とのギャップが魅力。
代表的なコマンド:「全員排除しろ」
「全員排除しろ」は「役職CO者を全員コールドスリープさせよう」というコマンド。いわゆるローラー誘導である。
ラキオに次ぐ論理派であるオトメらしい過激な排除コマンドだ。
乗員としてのオトメ
高いロジックを活かして、議論では意外と攻撃的。
優しい性格なのに、「役職CO者は全員排除しよう」と主張することさえある過激派タイプ。かわいらしい見た目との落差が強烈で、気づけば議論の中心に立っていることも多い。
ステルスがやや低く、発言が目立ちやすいが、「哀しむ」で疑いをかわすのが非常に上手。感情を使った防御スキルが光るタイプで、終盤までしぶとく生き残ることも珍しくない。
不審な行動を見逃さず、他者の矛盾を鋭く指摘するあたりも頭の良さを感じさせる。見た目はマスコット枠、でも中身はしっかり“賢いイルカ”。
グノーシア(人外)としてのオトメ
演技力が低く、騙りプレイには向いていない。
嘘をつくとすぐに見抜かれてしまうため、騙るよりは潜伏型が安定。防御スキルとカリスマのバランスで、潜伏時はかなりの強敵になる。
仲間思いな一面はグノーシア時も健在で、他者を「かばう」姿勢を崩さない。
「人間と言え」に対して“やめさせる”を選び、自ら犠牲になることもしばしば。自己犠牲の精神が強く、どんな立場でも“仲間を守る”ことを優先するタイプ。
オトメのキャラクターとしての印象
かわいさと知性が同居する、癒やし系ロジックガール。
見た目の印象に反して、論理派としての存在感が強い。アニメ化での動きや表情の表現には期待が集まるところ。
ゲームではバストアップ立ち絵しか見られなかったが、乗り物も含めた“イルカとしての全体像”がどう描かれるか注目したい。
ちなみに雑談では「Leviが哺乳類のステーキを薦めてきて怖い」と愚痴るが、牛や豚も哺乳類。もちろんイルカも人間も同じ哺乳類なので、恐怖を感じるのも間違ってはいないのだが――そんな小ネタにもオトメらしいユーモアがある。
沙明:軽口で煙に巻く、最強の“ステルス男”
能力値(A〜Eの5段階)
カリスマ:C/直感:E+/ロジック:E+/かわいげ:C+/演技力:B/ステルス:A
識別年齢21歳。
どこかSE(システムエンジニア)っぽい雰囲気の青年。気だるげな表情に気の抜けた姿勢。
全体的に“やる気なさそう”なのに、なぜか印象に残るタイプ。
代表的なコマンド:「土下座する」
「土下座する」は自身が投票でコールドスリープに選ばれた時に、土下座して許してもらうスキル。
プライドを完全に捨てきってでも生き残ろうとする、沙明の性格を体現したようなコマンドだ。
乗員としての沙明
直感とロジックが最低ランクで、推理する気ゼロ。
議論中も他人の意見に同調するばかりで、まったく考えていないように見える。
──が、裏を返せば「不審なやつしか疑わない」という極めて効率的な思考をしており、
地味に真実を突いてくることも多い。
演技力が高いため、「大げさに言う」「助けを求める」といった演技スキルで相手を翻弄。
狙った相手を追い詰める時のしつこさは、下手な高ロジック勢よりも怖い。
自分が疑われても「うやむやにする」で巧みに回避。
表面上は適当でも、結果的に最後まで生き残ることが多い実力者。
ジョナスと並ぶ“議論の混沌要員”といえる。
グノーシア(人外)としての沙明
演技力とステルスがどちらも高く、
嘘をついても全然バレない。
不審な動きをしても「沙明なら仕方ない」で許されるのがずるいところ。
追い詰められても「土下座する」で場の空気をぐちゃぐちゃにし、
吊りを一手遅らせるテクも持つ。まさに時間稼ぎのプロ。
仲間への情は薄く、
形勢が不利になると平然と味方に投票する冷徹さもある。
「自分が生き残ること」こそ最優先――その割り切りが、彼らしい。
沙明のキャラクターとしての印象
一見、嫌われ役に見える。
けれど実際には、不思議と憎めない“人たらし”でもある。
皮肉っぽい言葉の奥に、ほんの少しだけ優しさが見える瞬間があって、
それを見つけると沙明という人物が急に立体的に感じられる。
女性好きとして描かれており、プレイヤーキャラが女性の時は、
特別なイベントが発生するようになる。
決して軽い内容では無いので、アニメ版でも、もし主人公が女性の世界線が描かれたら――
沙明がどう動くのか、ちょっと見てみたい。
レムナン:人見知りすぎる宇宙のツン青年
能力値(A〜Eの5段階)
カリスマ:E/直感:B/ロジック:C+/かわいげ:C+/演技力:C/ステルス:B+
識別年齢19歳。
派手めの服装に反して、超がつくほど内気な青年。
真っ白な髪と伏し目がちな表情が印象的で、話しかける側も少し緊張してしまうタイプ。
口数が少なく、どこか自分の世界に閉じこもっているように見える。
代表的なコマンド:「協力しよう」
シピと同じくレムナンも「協力しよう」を多用するタイプの乗員だ。
他人を信頼しない彼も生存本能は高く、他人にすり寄ってでも生き残ろうとするということだろうか。
乗員としてのレムナン
基本的に、プレイヤー(=主人公)に対しても距離が遠い。
むしろ「嫌っている」と感じるほどの警戒心を見せることもある。
議論中はほとんど発言せず、静かに様子をうかがう“空気枠”。
けれど、そのおかげで初日から吊られたり襲撃されたりすることは少なく、
結果的に終盤まで生き残ることが多い。
ロジックと演技力がそこそこ高く、終盤になると一気に存在感を発揮。
議論の核心を突いてくる「後半型」のキャラクターだ。
感情をあまり表に出さないため、良くも悪くも“読めない”存在。
グノーシア(人外)としてのレムナン
高いステルスと「哀しむ」スキルのおかげで、潜伏性能は高め。
議論であまり疑われず、自然に溶け込むことができる。
ただし、演技力がやや低く、嘘がバレた瞬間に一気に崩れる脆さも。
それでもグノーシア勝利時の彼は別人のように無邪気で、
ふと見せる笑顔が驚くほど純粋。普段の陰のある印象とのギャップがたまらない。
レムナンのキャラクターとしての印象
他人を寄せつけないオーラが強く、いわゆる“超ツン”枠。
イベントでもめったに心を開かず、常に一定の距離を保つ。
でも、そんな彼がほんの少しだけ優しくなる瞬間――
その一瞬を見たくてプレイを続ける人も多い。
アニメ版では、ぜひその“デレ”を見せてほしいキャラ筆頭。
夕里子:圧倒的カリスマを放つ“反撃の女王”
能力値(A〜Eの5段階)
カリスマ:A/直感:B+/ロジック:B+/かわいげ:B/演技力:A/ステルス:C
識別年齢19歳。
清楚な雰囲気の黒髪ロングが印象的な女性。
どこか近寄りがたい気品をまとっていて、言葉選びも丁寧。
一見穏やかだが、その内側には容赦のない論理と芯の強さを秘めている。
代表的なコマンド:「反撃する」
「反撃する」は自身を疑ってきた相手に対し「お前の方が怪しい」と、逆に疑いを向ける反撃スキル。
結果として自分も相手も「怪しく」なる諸刃の剣で、攻撃的だが、どこか達観している夕里子にふさわしいコマンドだ。
乗員としての夕里子
攻撃全振りのバーサーカー。
少しでも疑われれば、最大火力の「反撃する」で応戦し、相手が誰であれ返り討ちにしてしまう。
ロジックの高さも相まって、役職CO者を片っ端から排除しようとするなど、議論を混乱させる行動が目立つ。
「反撃する」や「反論を封じる」など、派手なコマンドを多用するため、グノーシアからは最優先で襲撃されることも多い。
長生きできないのが最大の弱点。だが、その短い時間で場を一変させるだけの存在感がある。
グノーシア(人外)としての夕里子
襲撃されない夕里子は、まさに最強。
「反撃する」で敵対勢力を次々に葬り、高カリスマで議論を支配する――もはやラスボス的存在。
“かわいげ”の高さも手伝って、周囲が自然とかばってしまうため、そう簡単には吊られない。
ただし「哀しむ」などの防御スキルは持たないため、確定白からの疑いにはやや脆い。
それでも、最終盤まで残れば圧倒的な統率力で盤面を制する。
グノーシア勝利時も彼女の表情は変わらない。
他のキャラが“変化”を見せる中で、ただ一人、何事もなかったかのように微笑む――その姿がかえって不気味で、印象に残る。
夕里子のキャラクターとしての印象
美人だけど、ちょっと怖い。
誰も逆らえないオーラを放つ、まさに“夕里子様”と呼ぶにふさわしい存在。
プレイヤーの間でもその圧の強さは有名で、「アップ止めてください」と言いたくなるほどの迫力を誇る。
アニメでも、きっとSQあたりが冗談まじりに「夕里子様〜」なんて呼んでくれそうだ。
アニメの先を知るなら、原作グノーシアへ
どのキャラもクセが強いのに、気づけば全員ちょっと好きになってる――
それが『グノーシア』というゲームの魔力。
アニメでは描かれなかった「もしも」のループや、キャラ同士の意外な関係もたくさん眠っている。
一度でも誰かに心を動かされたなら、原作をプレイしてみてほしい。
彼らの“別の顔”を知るほどに、アニメのワンシーンさえ違って見えてくるはず。
関連記事
【アニメ化】ソロ人狼なのに泣ける?『グノーシア』ってどんなゲーム?
⇒ゲーム版グノーシアのゲーム性や、人狼ゲーム初心者でも安心して遊べる理由などを紹介。
グノーシアの裏技・小ネタ・テクニック集【時をかける赤貝など】
⇒グノーシアのちょっとズルいテクニックや、気付きにくい小ネタなどの紹介。

