VOICEROID2とA.I.VOICEは、同じキャラクターでも声の印象や動画の仕上がりが大きく違います。どちらを選ぶべきかは「作りたい動画のスタイル」で決まります。
結論としては、
- 実況・掛け合い・古いPC → キレのあるVOICEROID2
- ナレーション・物語・長文 → 自然な読み上げのA.I.VOICE
- どちらか迷っている初心者 → A.I.VOICE(調整せずとも「それなり」が作れる)
この記事では、実際の使用感・価格・動作環境をもとに「どっちのソフトが向いているか」を判断できるように整理します。
VOICEROID2とA.I.VOICEの違い:声質の差から使用感まで
違いを一言で表すと、VOICEROID2は「最低限の道具で声を作り込むツール」、A.I.VOICEは「最初から道具が揃っている便利なツール」という感じです。
両者を「声質・文末・ポーズ・操作・動作・長文」の6点で徹底比較します。
1.向いている動画スタイルの違い
VOICEROID2はテンポが良い声で実況向き、A.I.VOICEは落ち着いた声でナレーション向き、という特徴があります。
| 使用ソフト | 向いている動画スタイル | 声の特徴 |
|---|---|---|
| VOICEROID2 | 実況・掛け合い・ハイテンポ | 歯切れが良く、テンポを崩さない。キレのあるツッコミに強い |
| A.I.VOICE | ナレーション・解説・ストーリー | 息遣いが自然で、長文でも聞き疲れしない |
2.文末のフェード感
両ソフトでは、一文の終わり方に明確な差があります。細部ですが、聞く側が最も直感的に差を感じるポイントです。
- VOICEROID2:「。」の直前でストンと止まる。「台本読み」の締まり方になるため、拘るなら調整が必要
- A.I.VOICE:語尾が自然にフェードする。話しかけているような余韻が簡単に出せる
3.間(ウェイト)の自然さ
一語一語の間(ウェイト)も、両ソフトで差が出るポイントです。
これは動画のテンポや「機械音声っぽさ」に繋がる違いになります。
- VOICEROID2:どの文章でも間の長さが均一になりやすい。実況系のテンポは作りやすい反面、感情的な場面は手動調整が必要
- A.I.VOICE:文の意味に応じて間が変わる。聴きやすいナレーションや長い動画を作るのに向く
4.操作の覚えやすさと機能の豊富さ
両ソフトではUIの基本設計そのものが違うので、操作の覚えやすさや多機能性にも差があります。
- VOICEROID2:画面が非常にシンプルで項目を理解しやすい。反面、自然な声を作るには調整に慣れが必要
- A.I.VOICE:機能は多いが基本操作は直感的。初期状態でも自然な声が出やすい。細かい調整をしようとすると覚える項目が増えていく
5.動作の軽さ・要求スペックの違い
VOICEROID2は先発だから動作が軽い。対してA.I.VOICEは要求スペックがより高めになっています。
- VOICEROID2:動作が軽く作業テンポが崩れない。短いセリフを連続で作る実況系と相性が良い
- A.I.VOICE:やや重め。メモリ8GB↑・SSD環境が現実的な快適ライン
6.長文ナレーションの作り易さ
長文の作り易さは、A.I.VOICEの「未調整でもそれなりの声が出せる」長所に軍配が上がります。
ここは動画1本作ると実感できる、作業時間に関わる差です。
- VOICEROID2:10行を超えたあたりから単調さが出やすく、抑揚やウェイト調整の追加作業に追われがち
- A.I.VOICE:長文でも初期状態が完成形に近く「1発出力で7〜8割完成」という評価。さくっと一本作れる
一言でまとめると、VOICEROID2は先発ならではの個性に強み。A.I.VOICEは逆に初心者でも簡単、さくっと作れるなど、後発ならではの長所があると言えます。
結月ゆかり・琴葉姉妹:ソフト別の声質の比較
同じキャラクターでも、ソフトによって声の印象は別物です。
具体的には、VOICEROID2は「動画で聞いたあの声」を出しやすい。A.I.VOICEは「より人間らしい声」を出しやすいという特徴があります。
| 使用ソフト | 結月ゆかり | 琴葉茜・葵 |
|---|---|---|
| VOICEROID2 | ニコ動で聞き慣れた”ゆかりらしさ”。ザラっとした個性が強め | キレのあるツッコミ・掛け合いをする琴葉姉妹っぽさを再現しやすい |
| A.I.VOICE | 息遣いが人間に近く、ナレーション・物語系に強い | 茜の関西弁・葵の語りかけが自然。落ち着いた実況やナレーションが得意 |
A.I.VOICEで昔のニコ動のゆかりさんボイスを出すのは難しい。一方で、自然な読み上げはA.I.VOICEの方が作りやすくなっています。
価格と購入方法
どちらのソフトも1キャラあたり1万円前後が相場です。購入先によって実質価格が変わるため、買い方も重要なポイント。
価格表のA.I.VOICE2はA.I.VOICEの後継ソフト。A.I.VOICE2版が存在するキャラクターはそちらを選べば基本OKです。「音声生成方式の刷新・Mac対応・文字単位の細かい調整」が主な違いになります。
| ソフト | 価格帯(1キャラ) | 傾向 |
|---|---|---|
| VOICEROID2 | 約10,000〜14,000円 | 定価販売が基本 |
| A.I.VOICE | 約9,000〜14,000円 | セール対象になりやすい |
| A.I.VOICE2 | 約8,800〜14,000円 | 新型でも1万円前後あり |
購入先はDLsiteがお得です。
DLsiteでAH-Software(ボイロ)の価格をチェックする DLsiteでA.I.VOICEの価格をチェックするA.I.VOICE・VOICEROID2どちらもDLsiteで取り扱いがあり、特にA.I.VOICEシリーズは10-20%OFFでセールされるタイミングが多いのがメリット。
さらに不定期で発行される15%OFFクーポンと併用すると、最大32%OFFで手に入ることもあります。
DLSiteのクーポンの入手方法や使い方はこちらの記事で解説しています。
⇒DLsiteでボイスロイドの新作を安く買う方法【15%OFFクーポン活用】
主な購入ルートは以下の通り
- DLsite(クーポン利用でお得)
- 公式ショップ
- Amazon
- DMM
- アニメイト
両ソフト共にDL版が主流。物理メディア不要ですぐに使えて、ストレージの節約にもなります。
購入前に声を必ず試しておくのが、失敗しないコツ
A.I.VOICE/VOICEROID2はどちらも事前に、公式サイトのデモで声を確認できます。
- A.I.VOICE:ブラウザ上でデモ試聴が可能。体験版・デモはこちら
- VOICEROID2:ブラウザ上でデモ試聴が可能。デモはこちら
両方のソフトを持って、使い分ける動画作成者もいる
両者のソフトは目的によって、向き不向きが明確にあります。
その為、動画作成者のリアルな声として、実況系の動画はVOICEROID2、ナレーション系はA.I.VOICEという使い分けが多く見られます。
1本の動画の中で両ソフトを混在させるパターンも実は多いです。
- 地の文・説明パート → A.I.VOICE(滑らかで聞きやすい)
- ツッコミ・リアクション → VOICEROID2(キレが出る)
とはいえ、初心者はどちらか一つあれば十分です。使い分けは、動画作成に慣れてからの話になります。
初心者が最初に買うべきはどちらか
2つのソフトは「優劣」ではなく「用途の違い」で選ぶものです。
どちらが「自分の作りたい動画に合っているか」で判断すれば、買って後悔することはほぼありません。
| 作りたい動画 | 買うべきソフト | 理由 |
|---|---|---|
| 初心者・作る動画が決まっていない | A.I.VOICE | 未調整でも声が作れる。失敗しにくい |
| 実況・掛け合いメインを作りたい | VOICEROID2 | テンポとキレに特化。目的が明確なら |
| “あのボイロ感”のある動画が欲しい | VOICEROID2 | A.I.VOICEでは再現しにくい個性がある |
| 長文・ナレーションをサクッと作りたい | A.I.VOICE | 動画一本当たりのタイパが良い。 |
| 古いPCを使っている | VOICEROID2 | 動作が軽く、ロースペックに強い |
迷っている初心者は、A.I.VOICEを選ぶのがオススメ。
直感的なUIと後発ならではの親切設計で、使いこなせず積んでしまうリスクが低いのが強み。初めてでもすぐに聞ける声を作れるのも、動画作成のモチベーションに繋がります。
A.I.VOICEもVOICEROIDもデモ・体験版があるので、まず声を聴いてから購入するのが安全な選び方。購入はDLsiteのセールやクーポンの時期を狙うと定価より安く手に入ります。

