PR

クロノアーク レビュー|150時間プレイして分かった「向いている人・向いていない人」

Switch版発売予定のクロノアークのレビュー記事のアイキャッチ画像

クロノアークは買い?Slay the Spire好きは楽しめる?

結論:Slay the Spireをやり込んで物足りなくなった人は買い。1周1時間以内でサクッと遊びたい人には期待外れなのでスルー推奨です。

かわいいイラストに釣られて始めて、気づけば150時間経っていました。その上で断言します。このゲームは限定的な人以外には、ヘビー過ぎて耐えきれません。

1周2〜3時間かかる超重量級の思考型ローグライク。4人パーティ制+同時ターン制で、Slay the Spireの何倍もカロリーを使うゲームです。

以下の様な人はミスマッチ。実際、「序盤で投げた」とレビューしています。

・Slay the Spire好きでも「テンポよく遊べるゲーム性」を期待していた

・「何となく」でも面白くなれるカードゲームだと思っていた

逆に、ソリティアや詰将棋のような思考作業が好きなら興味を持つ価値アリ。「最適解を突き詰める楽しさ」を、クロノアークから得られます。

Slay the Spireと何が違う?

一番の違いは「1人を完成させるゲーム」か「4人のシナジーを活かし切るゲーム」かという点。

Slay the Spireは1キャラ構築型。そのキャラの強みを伸ばせば勝てます。

クロノアークは4人パーティ制。攻撃・回復・防御・サポートの役割を噛み合わせないと、中盤のボス戦で詰みます。

さらに決定的なのが「同時ターン制」。

Slay the Spire:自分が全部動いてから敵が動く。→ 1ターンキルすればノーダメージ

クロノアーク:カードを数枚使うたびに敵が割り込む。→ やられる前にやるハードルが高い

つまり、火力特化でのゴリ押しが通用しない。回復を入れない構成は高確率で崩壊します。カードを切る順番まで計算する必要があるため、思考量は体感で倍以上です。

Slay the Spireとクロノアークの比較表

項目Slay the Spireクロノアーク
パーティ人数1人最大4人
構築のポイント個の完成度シナジー構築
敵の攻撃タイミングターン終了時カード数枚ごとに割り込み
1ターンで考える事1キャラ分のカードでやられる前にやる事4キャラ分のカードで被害を抑える事(切る手順まで考える)
余った手札ターン毎に全部破棄なので使いきって良い破棄せず持ち越し
⇒手札管理も重要
1回の戦闘時間1-3ターン程度
シンプルで短い
3-6ターン程度
1手1手が長いし、ターンも掛かる
1周の時間45分〜1時間2〜3時間
思考量の目安超高

クロノアークに150時間費やした理由

クロノアークの複雑なシステムから生まれる「アドリブ性」が楽しいから。

システムに加えて、20キャラ、150以上の装備・AFが登場するので、「このキャラ/装備の強さがよくわからん」は日常。それを上手く組み合わせて乗り切った瞬間が鳥肌で、ローグライクの醍醐味なんですよね。

そこをクロノアークはちゃんと遊ばせてくれる。それが150時間遊べた理由です。

もう一つ。ビジュアル関連も大きい。

スキルカットインの出来が良く、推しキャラのカットインを見たいだけで一周したくなる。

ストーリーは中二的という意見もあるけど、キャラの動機がしっかりしてるから感情移入する。「続きが気になるからもう一周」、これは普通にありました。

やり込み要素と詳細データ(キャラ・装備・BGM

難易度:ノーマル / ハード

ハードが本番。命中上限とアイテム使用制限がきつい。ノーマルならSlay the Spireよりクリアは簡単な体感。

失敗が嫌いな人には良いかも。

血霧モード(5段階の強化)

敵HP25%アップ/ショップ価格アップ/デッキ最小数制限など、段階的に難易度がアップするモード。

上記の難易度とは別カテゴリーの強化で、ハード+血霧5が難易度的な最終目標のひとつ。

チャレンジモード

普通は出来ないソロプレイ/特殊キャラ/バベルデッキ化など縛りプレイ系のモード。難易度はそこそこ。

味変系の楽しさがある。

装備・AFの数

装備200種類、AF150種類以上。特定スキルのコスト-1のような壊れ級もあり、引けた時の爆発力が高い。

狙った装備を引くのは困難だが、キャラの特性で前周の装備を持ち越したりできる。

BGM

JRPGのようなノリのいい楽曲で評価が高い。ボーカル曲もあり、ボス戦の曲が特に良い。頭の中で再生ループ出来るクラス。

DLC

水着&カジノ衣装がメイン。カットインまで変わるのが◎。ミニシナリオ+ボス追加もある。

装備やAFの種類も増えるため、コンテンツの幅は広がるし、ゲームバランスも変わる(簡単になる訳じゃない)。

必須感はないので、Steam版なら無理に入れなくて良い。Switch版は最初から導入済み。

買う前に知っておきたい3つの注意点

序盤での脱落リスク

クロノアークは「序盤が苦痛」という声が多いです。

Slay the Spireから入った自分はそこまでじゃなかったですが、面白さがわかるまで長いというのが一般的な評価。

探索の自由度が低いこと

クロノアークの探索はほぼ固定。Slay the Spireみたいなギャンブル性・ルート選択の自由性は薄いです。

1面ならイベント2回、雑魚戦2回、ボス戦1回という構成は何周しても変わりません。ランダムイベントの種類も少なく、周回すると既視感が強くなります。

③テキストを読まないと初見殺しに遭う事

クロノアークのボスはギミック満載。複雑で、一見じゃわからないのが沢山あります。

例:
マークされたキャラのスキルを使うと自爆ダメージ
敵の技発動までに手札を減らさないと大ダメージ
スキル使用数の計算を間違えると、ルーレット回りすぎて壊滅

デバフやスキルにカーソル合わせて、解説テキストを読み込めば対策可能ですが、内容を理解するのに5分10分くらい平気で掛かります。

面倒だから無視してごり押そうとするとほぼ100%全滅。理不尽にやられたって感想だけが残ります。

初見殺しと言っても、テキストを読み込む力があれば回避できる。無ければ厳しいです。

Switch版とSteam版、どちらがおすすめ?

比較項目SwitchSteam
携帯性◎ どこでも分割プレイ可能△ PCの前に座る必要あり
DLC収録最初から全部入り別途購入が必要
MOD非対応ユーザー製MOD使用可能

安全択はSwitch版。1周2〜3時間のゲームなので、携帯モードで1面だけ進める・ボスだけ倒すという分割プレイができるのが大きな強みです。

Steam版は腰を据えてプレイする心理的ハードルがある分、積みゲーになるリスクが高め。MODで遊びたい人だけ選ぶのが現実的です。

総評:結局、買いか?

クロノアークは誰でも楽しめるゲームではありません。限定的な人以外は、序盤で積むリスクが高いというのが結論です。

ただし、詰将棋のように最適解を詰め続ける思考が好きなら、確実に刺さります。Slay the Spireをやり込んで物足りなくなった人にとっては、ドストライクです。

テンポや爽快感を優先するなら選ばない方がいい。ビジュアルが気に入っていても、それだけで乗り切るのは難しいです。

判断基準はひとつ。考えること自体を楽しめるかどうか。

そこで決まります。