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ドラクエ7リイマジンドのレビュー|悠木碧マリベルが唯一の救いだった理由

ついに、ついに発売されたドラクエ7の現代リメイク版。『ドラゴンクエストVII Reimagined』。100時間超えのボリュームや、胸が締め付けられる「鬱展開」といった評価に、購入を迷っている方も多いのではないでしょうか?

私もPS版をクリア済みですが、あの苦さを知っているからこそ、再プレイには勇気がいりました。そこで、正直に書きます。

今作は「明るく楽しい王道RPG」を求めている人にはおすすめしません。システムがどれほど快適になっても、物語の残酷さは変わらないからです。

さらに新要素も少ないです。客観的に見て、評価できる新要素は闘技場くらい。逆にモンスター職が削除されるなど減ったものまであります。

だから、リメイク=新要素を期待して買うと後悔します。

でも、「シビアな展開に尻込みしているけれど、ドラクエ7の尖った世界観に興味がある」という方。そんな人にこそ、今作の「マリベル」に出会ってほしいのです。

進化したシステム面を冷静にレビューしつつ、なぜマリベルの存在がこの絶望的な物語の「唯一の救い」になるのか。一人のプレイヤーとしての本音をお伝えします。


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【体験談】「マリベル(cv悠木碧)」に心を震わされた理由

今回のドラクエ7リメイクを買うべきかの判断基準は、たった一つ。

新たにキャラボイスがついた「新マリベル」と、100時間の旅を共にする覚悟があるか」。これだけです。


「このリメイクは本物だ」と確信した瞬間

冒頭のシナリオ「ウッドパルナ」。ネタバレは伏せますが、あの村の「東の塔」では、どうしても避けて通れない、やるせない結末が待っています。

PS版でもリイマジンドでも展開は同じ。理不尽な結末にもゲームの中の主人公は無口なままで、何も語ってはくれません。

でも、今回は一つ違った点がありました。


「聴覚」に生々しく突き刺さる、マリベルの必死な叫び

納得できない運命に絶望した瞬間、隣にいたマリベルが、泣き出しそうな、でも怒りを含んだ震える声で叫びました。

「イヤよ、そんなのイヤっ!」

「なんで戦わなくちゃいけないの!?」という、悲劇に対する生理的な拒絶と、どうにもできない悔しさ。

悠木碧さんの演技は、凄まじいものでした。


マリベルの怒りが耳で爆発し、心に刺さる、それがリメイク版

その声を聞いた瞬間、心が震えましたね。

これまで文字でしか追えなかった彼女の感情が、すぐ隣で、リアルな体温を持って爆発する。本来、プレイヤーが抱くはずの「やり場のない怒り」や「虚しさ」を、すべて代弁してくれる。

世界でたった一人、味方を見つけたような安心感。PS版でも味方してくれたマリベルの叫びを五感で得られる。

それが、ドラクエ7リマイジンドが本物だと確信した理由です。

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ドラクエ7を買うと後悔する人の特徴を4つ。理由付き。

このゲームは、今までのドラクエリメイク以上に人を選びます。

原作のPS版からストーリーが尖りすぎてるし、新要素も客観的に微妙だから。

実際に購入して後悔するのはこんな人です。


1.リメイクならではの新要素を期待している人

今作は新要素が少ないです。システム面の向上を除くと、「闘技場」「バースト技(FFのリミット技みたいなの)」位しか大きな要素はありません。

ここに期待すると肩透かしを食らいます。


2.「努力が報われるハッピーエンド」しか許せない人

ドラクエ7の世界では、どれだけ頑張っても、救えない命や解決しないわだかまりが残ります。例えるならグリム童話の原作の様なダークでブラックなストーリーばかり。

それを受け入れられるかどうか。最初に決めた方が後悔しません。


3.効率重視で、会話イベントをスキップしがちな人

このゲームの本体は「会話」と「物語」。これを飛ばすとただ100時間近く、敵を処理するだけの作業ゲームになります。

それなら、他に楽しいゲームは山ほどあります。


4.モンスター職が目当てだった人

今作ではモンスター職が削除されています。元々人間職との差別化が難しいなど「これいる?」と言われる要素でしたが、序盤に意外な技が覚えられるなどのメリットもありました。

モンスター職を駆使するような、ガチのやり込み派にとっては非常に「痛い」変更点です。


ドラクエ7リメイクの進化したシステム面。探索ストレスゼロ化

リイマジンドではシステム面も「現代のリメイク作品水準」に合わせて最適化。100時間の冒険も、探索や石板探しの部分はストレスフリーです。

より、物語に集中できるようになっています。


探索のストレスを消した「シンボルエンカウント」

「あと一歩で宝箱なのに敵!」というイライラはもうありません。戦いたくない時は避ければいい。戦闘するかしないかの主導権が渡されるだけで、探索のストレスは大幅に減るものです。

弱い敵はマップ上で一発撃破するシステムも付き、熟練度上げも楽に。


迷子をゼロにする「イベントガイド」と「ファストトラベル」

「次、どこ行って何するんだっけ?」も、今回は無し。

かつて私たちを悩ませた複雑すぎるイベントフラグも、石板探しも、ガイド機能のおかげでスムーズに。

更にファストトラベルで世界の行き来が楽になり、攻略サイトと睨めっこする必要はなくなりました。


自由度が増した難易度調整機能

今作では経験値/ゴールド/与ダメージなど項目ごとに細かくカスタム可能になりました。

今までのリメイクでは3段階の難易度調整しかなかったので、純粋な改善点です。

「敵は強い方が良いけど、レベル上げの時間はもったいない」。そんなワガママにも対応しています。


他にも「どこでも転職できる」「ミニマップが付いた」など、PS版のシステム面のストレス要素はほぼ排除されている感想です。


100時間の絶望を「最高の記憶」に変える、唯一の方法。

私たちがゲームに求めているのって、結局
効率」じゃなくて「心が震える瞬間」ですよね。

正直、スルーしてもいいんです。YouTubeでまとめ動画を見れば、お話はわかりますから。でもね、それだとマリベルがあなたの隣で流す涙の、本当の温度は一生感じられないまま。

人は「モノ」より「体験」に投資する方が幸福になれると言います。この100時間はただの暇つぶしじゃなくて、あなたの人生に刻まれる一生モノの記憶になる。

悠木碧さんの熱演を「当事者」として受け止める贅沢。今のドラクエには、PS版の様なストレスはありません。物語に没入できる最高の環境が整っています。

ドラクエ7の絶望的な世界で、マリベルと共に「こんなのおかしいわよ!」と叫び、抗い続ける旅。その冒険に飛び込むかどうかはあなた次第です。