パッチ7.4で白魔導士は”零式でも安心して出せる”ようになりました。
火力の底上げに加え、これまで弱点だった軽減面にも手が入り、高難度における立ち位置が一段、二段と一気に上がった印象です。
本記事では、その分析とあわせて、他ヒーラージョブの調整内容もまとめています。
【ざっくり】パッチ7.4のヒーラー調整で、何が変わったのか

パッチ7.4のヒーラー調整は、全体で見ると大きな変更というよりも、火力バランスの微調整がメインでした。
その中で、白魔導士だけは火力と防御の両面に手が入り、はっきりと使いやすくなっています。
白魔導士のパッチ7.4の変更点
パッチ7.4の白魔導士は、火力の大幅アップと軽減の追加。
そして開幕からハートオブミゼリを撃てるのが大きな強化点です。
- グレアガの威力340⇒350
- ハートオブミゼリの威力1360⇒1400
- インドゥルゲンディアに『被ダメージ軽減10%/10秒』追加
- ヒーリングリリー&ブラッドリリーが最初からMAXになる
グレアガの威力アップと開幕ハートオブミゼリにより、占星術士との火力差がほぼ埋まりました。
また、インドゥルゲンディアへの軽減追加によって、全体攻撃の連続に耐えやすくなり、高難度での安定感が増しています。
学者との相性問題は残るものの、「白魔だから出しづらい」と感じる場面はかなり減った印象です。
エキルレなどのライトなコンテンツでも、開幕からミゼリを回せる爽快感があり、触ってすぐ変化を実感できる調整になっています。
占星術師のパッチ7.4の変更点
- 運命の輪の被ダメ10%軽減効果が5秒⇒10秒に延長
運命の輪の軽減時間が10秒に延びたことで、高難度に多い連続全体攻撃への対応力が上がりました。これまで「タイミングがシビアだった」場面でも、余裕を持って使えるようになっています。
一方で、回復効果の範囲が8mと狭い点は変わっていません。軽減のみで使う場面と、回復も併せて使う場面を分けて考える必要があるのは、これまで通りです。
学者のパッチ7.4の変更点
- 蠱毒法(DoT)の威力が80⇒85にアップ
蠱毒法の威力がわずかに上がりましたが、火力が大きく変わるほどではありません。賢者も同様に強化されているため、バリアヒーラー同士の立ち位置に変化はありません。
賢者のパッチ7.4の変更点
- エウクラシア・ドシス(DoT)の威力が80⇒85にアップ
エウクラシア・ドシスの威力が上がりましたが、こちらも学者と同様、プレイ感が変わるほどの調整ではありません。
パッチ7.3で、ヒールスキルの範囲が広がった
復帰勢向けの補足として、パッチ7.3で多くのヒールスキルの範囲が15mから20mに拡張されました。アサイズやアスペクトヘリオスなどです。
散開したままでも回復が届きやすくなり、ヒール漏れのストレスが大幅に減っています。
特に賢者は、GCDを止めないためにエウクラシア・プログノシスを使用する場面が多く、実際の使い勝手が大きく向上しています。
【数字で見る】白魔導士は実際、どれだけ強くなった?

白魔導士が感覚的に「強くなった」のは間違いありませんが、実際にどれほど強くなったのでしょうか。
少し計算の話になりますが、パッチ7.4での火力強化の大きさを、数値ベースで整理してみます。
実際の火力アップは約3%と大幅強化
今回は10分程度のボス戦を想定し、白魔導士が実際に回すスキルをベースに増加分を整理します。
- グレアガの威力が340⇒350にアップ
(10分で180回使用として、威力+1800)
- 開幕からハートオブミゼリ使用可能
(威力+1050)
※グレアガの4倍の威力のため、差し引きグレアガ3発分の得。
この2点を合算すると、10分間での威力アップは合計+2850になります。
細かい条件差は省いていますが、総火力ベースではおおよそ3%前後の上昇と見て問題ありません。
FF14は、同ロール内の火力差が1〜2%あるだけでも調整対象になるゲームです。
その前提で考えると、パッチ7.4の白魔導士が受けている強化が、どれだけ大きいかが分かります。
火力が上がる=敵を早く倒せる、というシンプルな話なので、ノーマルコンテンツでも快適さははっきり感じられます。今まで通りのプレイでも、周回のテンポが良くなっているのは嬉しいポイントです。
軽減追加で完成度がさらに上がった白魔導士
今までの白魔導士は、火力の他に、「軽減が足りない」という理由でも高難易度を敬遠されがちでした。
インドゥルゲンティアに軽減が付いたことで、その不安がかなり小さくなっています。
全体大ダメージが連続する場面でも即死事故を防ぎやすくなり、ヒールの立て直しにも余裕が生まれます。
結果として、これまで以上に白魔導士を選択しやすくなったと言えるでしょう。
【ポジション比較】白魔導士と占星術師の立場の違い

パッチ7.4時点での白魔導士と占星術師は、「どちらが強いか」ではなく、
どんな前提・どんなコンテンツかで評価が変わる関係になっています。
まずは最高難易度を基準に、現在の立ち位置を整理していきます。
最高難易度では占星術士が有利のまま
実際の所、初週固定など最高難度を前提とした環境では、まだ占星術師が選ばれると思われます。
その理由は大きく分けて二つあります。
- パーティ全体でシナジーを合わせた際の最大火力は占星術師の方が高い
- 回復アビが強力な占星術師の方が、学者と相性が良い
占星術師と学者はいずれもシナジー寄りのジョブなので、この2ジョブが組んだ場合の火力は、現時点でも白魔導士入りの編成を上回ります。
ただし、これは非常に高い練度を前提とした話です。
野良や一般的な固定プレイヤーが、この差を気にする必要はありません。
雑魚フェーズがキツイコンテンツでは白魔導士が優位
ただし、すべての高難度コンテンツで占星術師が最適というわけではありません。
前回のパッチ7.2・クルーザー級2層のように、雑魚フェーズが攻略のボトルネックになる構成では、白魔導士の評価が一気に上がります。
理由はシンプルで、白魔導士は継続的に高い火力を出し続けられるため、
雑魚を処理し続ける場面では占星術師よりも討伐速度が速くなるからです。
今回の白魔導士の強化幅を考えると、占星術師と白魔導士の両方を出せるヒーラーが理想と言えるでしょう。
【目的別】パッチ7.4のヒーラーの選び方まとめ

ここまでパッチ7.4の調整内容を見てきましたが、
多くのプレイヤーにとって大事なのは「結局どのヒーラーを選べばいいのか」だと思います。
高難度に行かないのであれば、好きなジョブ・使いやすいジョブを選んでまったく問題ありません。
その上で、パッチ7.4時点のヒーラーの立ち位置をざっくり整理すると、以下のようなイメージです。
- 7.4の白魔導士
⇒ 操作がシンプルで初心者向け。
スキル数が少なく、パッドヒーラーでも扱いやすいのが強みです。
一方で、高難度で火力を出すには滑り撃ちなど、GCDを止めない動きが求められます。
アビリティ回復は控えめなため、メディガ系をしっかり使わないと、相方ヒーラーへの負担が増えやすい点には注意が必要です。
参考リンク:
FF14 ヒーラー攻略 GCDを止めない”滑り撃ち”のやり方を解説
- 7.4の占星術師
⇒ 高難度を本気で攻略したい固定向け。
スキル数が多く、パッド操作では配置に工夫が必要になります。
その分、シナジーを合わせた時のパーティ火力は非常に高いのが特徴。
アビリティ回復力も高く、操作は複雑でも、慣れれば安定感のあるヒーラーという立ち位置になっています。
参考リンク:
FF14攻略 パッドヒーラーで移動しながらヒールする、タゲマクロの組み方の解説
- 7.4の学者
⇒ 相方ヒーラーとの役割分担ができる固定向け。
疾風怒涛の策による移動速度アップが強力で、
ギミック処理や安定した立ち回りに貢献しやすいのが特徴です。
操作自体はそこまで難しくありませんが、
詠唱バリアを多用するとMP消費が重く、
さらに妖精の位置管理など、やることは意外と多めなヒーラーです。
- 7.4の賢者
⇒ 野良パーティでも安定しやすい万能型ヒーラー。
詠唱バリアの実質MP消費が非常に軽く、
MPに余裕を持って立ち回れるのが大きな強みです。
相方ヒーラーに依存しにくく、
ヒールと火力を同時に安定させやすい設計になっています。
操作自体はかなり簡単ですが、
高難度ではバリアヒーラーとしてのギミック理解力が求められます。
【結論】パッチ7.4で白魔導士は「安心して選べるヒーラー」になった

パッチ7.4で白魔導士は、「好きだけど不安が残るジョブ」から、
「高難度でも安心して出せるヒーラー」へと立ち位置が変わりました。
最高難度を突き詰める環境では占星術師の強さは健在ですが、
それ以外のほとんどのコンテンツでは、白魔導士でも十分に役割を果たせます。
今回の調整は、白魔導士を“環境トップ”に押し上げたというより、
フラットな気持ちで白魔導士を使えるようにしてくれた、そんなパッチだったと言えるでしょう。

