サガシリーズの新作・サガエメラルドビヨンドの評価は賛否両論真っ二つです。
これはサガエメの戦闘が難しすぎて、ユーザーに【合う・合わない】が極端だからと思われます。実際に購入した人の声を見るとわかります。
しかし、【合う・合わない】と【面白い・つまらない】は別物だと思いませんか?
そこでサガシリーズ全作プレイヤーの視点から、賛否両論の理由が【合う・合わない】なのか、【面白い・つまらない】なのかを判断するために、グラフィックや戦闘などの重要な要素を検証しました。
サガエメの『〇〇ゲー評価』が正しいのかどうかを、みなさんも判断してみてください
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サガエメの評価1・グラフィックはゲーム性に合ってる?
サガエメのグラフィックは美麗では無い、ということでしばしば話題になります。グラフィックの評価と感想について検証します。
- イベントシーンは紙芝居
- 戦闘は3Dモデルが活発に動く
- 感想・ゲーム性とマッチしたグラフィック
サガエメのイベントシーンは紙芝居
サガエメの会話シーンはいわゆる「紙芝居」形式です。
立ち絵は3Dモデルまんまですが、肝心のテキストの出来は良いと思います。理由について説明します。
サガエメのイベントでは、サガシリーズ特有のばっさりとした選択肢や会話が頻繁に見れます。
例えば普通のゲームなら「はい」「いいえ」どっちを選んでも結局人助けをする事になったりしますが、サガでは「いいえ」を選んだ瞬間その相手を見捨ててバイバイバイです。
サガエメでもそんなプレイ中の会話のやり取りでクスッとさせられたり、選択肢に突っ込みを入れたくなる瞬間は多かったです。
サガは独特の言い回しに定評のあるシリーズで、今作でも存分にその「河津節」が発揮されているように思いました。
私の感想では「紙芝居」でも十分楽しめましたが、他の皆さんはどうでしょうか?
サガエメの戦闘は3Dモデルが活発に動く
戦闘シーンでは3Dモデルが活発に動きます。
「斬り払い」のような使用頻度の高い低コスト技は1-2秒のアニメーションに抑えてテンポ重視、「乱れ雪月花」のような大技はエフェクトやモーションもしっかり作り込まれています。
テンポと派手なエフェクトはトレードオフなことを踏まえると、この辺はうまくバランスを取っているかなと思います。
ただ、サガエメの戦闘はテンポが良くないとする声もちょくちょく見るので、この点は評価が分かれると思います。
感想・ゲーム性とマッチしたグラフィック
以上の理由からサガエメのグラフィックは、戦闘重視のゲーム性とマッチしていると感じました。
美麗で派手なグラフィックを求める人には向きませんが、シンプルで結果がわかりやすい戦闘が好きな人には向いていると思います。
サガエメの評価2・ロード時間は長い?
サガエメのSwitch版はロード時間が長いと言われていますが、事実でしょうか。
- 体感では気にならない
- 客観的な評価や検証
- ロード時間よりUI(メニュー)が問題
サガエメのロード時間・体感では気にならない
プレイした実感としては特にロードの長さは気になりませんでした。体験版から大きく改善されているのもあると思います。
あえて言うならセーブ画面に移行するまでと、初回のデータロード時間がちょっと長いかな?って感じです。
以前はメニュー画面のもっさり具合も問題になっていましたが、発売後のパッチで劇的に改善されました
サガエメのロード時間・客観的な評価や検証
購入した人の声を見てもロード時間の長さを指摘する声は殆どありません。
発売前体験版でのロード時間について詳しく知りたい方は【サガエメ体験版】ロード長い?Switch版とSteam版の比較で検証しています。
製品版やパッチで改善されていることを考えると、Switchのロード時間が長いというのは古い情報を鵜呑みにしたものかもしれません。
サガエメのロード時間について・おまけ
ここで触れるのもどうかと思いますが、ゲームのテンポに関わる大事なことなのでお伝えします。
サガエメの最大の問題点はロード時間より【UI】です。UIとはメニュー画面の構成とかのことですね。
で、このUIなんですが、とにかく目的のメニューにたどり着くまでが長すぎる!『トレード画面見るのに何タップさせるんや!』ってやつです。
前述の通りパッチでメニューの不要なアニメが消されて大分マシになったんですが、それでもまだまだ厳しいです。
※サガエメはパッチでの改善は本当に頑張ってます。上記のアニメの削除の他、鍛冶強化可能なアイテムが一目でわかるようになったりと、ユーザーの不満点を解消してくれています。
サガエメの評価3・アンサガとの比較は?
サガエメを批判する記事ではお約束の様にアンリミテッド・サガ(アンサガ)が引き合いに出されます。が、サガエメとアンサガは全くの別物です。理由について説明します。
- サガエメはアンサガと全く違うゲームである理由
- アンサガは(理解すれば)面白い
- 感想・サガエメはサガフロ1に近いゲーム
サガエメはアンサガと全く違うゲームである理由
サガエメはアンサガと全く違うゲームです。
サガエメにはリール(ルーレットみたいなもの)も無いし、運要素もサガシリーズにしてはかなり控えめです。チュートリアルやTIPSなどのゲーム内説明も充実しており、アンサガを引き合いに出すのは不適切と言って良いでしょう。
アンサガはむしろTRPGのシステムに近い感じです。リールの出目次第でドアの開錠や忍び足の成否などのあらゆる運命が変わるゲームでした
アンサガはアンサガで(理解すれば)面白い
アンサガの名誉の為に付記します。
アンサガは「超・説明不足」なだけで、「〇〇ゲー」というわけではありません。独特なシステムを理解すれば十分に楽しめるゲームであり、RTA(リアルタイムアタック)が盛んに行われるなど、その魅力は認められています。
サガシリーズのゲームを批判する為にアンサガを引き合いに出す人は、本当にアンサガをクリアまでプレイしたのでしょうか。
RTAなどを参考に一度プレイすれば、アンサガへの先入観はガラっと変わると思います
感想・サガエメはサガフロ1に近いゲーム
プレイした体感では、サガエメはむしろサガフロ1に近いように思いました。
人間やメカ、モンスターなど様々な種族が個性を生かして戦いますし、各主人公のキャラや動機がしっかりしているので、同じイベントでも主人公ごとの違う視点からの解釈が楽しめます。
サガエメと比較するならアンサガよりもサガフロ1が適切だと思いませんか?というのがサガシリーズの1プレイヤーの感想でした。
サガエメの評価4・ボリュームがスゴイ理由
サガエメのシナリオ量はスゴイです。100時間遊んでも全容が見えません。ボリューム不足だという批判はあまりにも大きな誤解です。
確かに初回プレイでは数時間でクリアすることが可能ですが、サガエメの真価は2周目以降にあります。
- 周回前提でデザインされたゲーム
- サガエメの充実した引継ぎ要素
- 感想・1周目はチュートリアルに過ぎない
サガエメは周回前提でデザインされたゲーム
サガエメは周回前提でデザインされたゲームに思えます。
1周だけではイベントの全容どころか1/10もわかりませんし、17ある世界の内の2つ、3つ位しか周れないでしょう。ストーリー上も1周だけでは消化不良で、2周、3周とする内にサガエメの世界の真実や謎が解けていくゲームです。
サガエメが周回前提という理由は、サガエメの感想と評価・2周目からフリーシナリオが本気出した!で説明しています。
サガエメの引継ぎ要素
周回時にはキャラクターの成長やアイテムなどは全て引き継げます(引継ぎ各項目のON/OFFを選択可能)。1から育て直しとはなりません。
周回前提のゲームなので引き継ぎを細かく選べる点は嬉しいですね
敵のランク(強さ)を引き継がない事も出来るので、サクサク進めたい人も安心です
感想・サガエメの1周目はチュートリアルに過ぎない
以上の理由からサガエメの1周目はチュートリアルだったというのがプレイした感想です。
サガエメは主人公5組でそれぞれ違ったストーリーが楽しめますし、周回をサポートする引継ぎ要素も充実しています。
17世界と5組の主人公を遊びつくすボリュームは100時間遊んでも全然足りないと言っても良いでしょう。
サガエメの評価5・人を選ぶ戦闘が理不尽でない理由
サガエメの戦闘は人を選びます。ストアページのレビューを見る限り、戦闘の難易度の高さが賛否両論の意見を生んでいるように思えます。
合う人は戦略性がスゴイ!合わない人は難しすぎて詰んでしまう。といった感じです。
- 戦闘は難しい
- 連携の爽快感がスゴイ
- 感想・サガエメは高難度ゲームだが理不尽感は少ない
サガエメの戦闘は難しい
戦闘は一つ一つが高難易度で、将棋や囲碁のように頭を使う必要があります。
「楽勝」表示の敵に苦戦することはザラですし、「最凶」に勝つには相当な準備と戦略が必要になります。
サガエメの戦闘はシリーズの中でも群を抜いて複雑で難しく感じました
それが合うか合わないかで評価が真っ二つになるのかも
連携の爽快感がスゴイ
サガエメの戦闘は高難易度の分、上手く行った時の爽快感はスゴイです。
大型連携に成功するとオーバードライブという追撃が出せるので、これで敵を一掃した時は本当に気持ち良いです。
1戦1戦に数分かかっても達成感が大事!という人には向いていると思います。
サガエメの戦闘や連携について詳しく知りたい方は、サガエメ感想・レビュー 連携のシュインシュイン音が気持ちいい!で紹介しています。
感想・サガエメは難しいが、理不尽さは少ない
サガエメの戦闘は難しいものの、理不尽さは少ないというのがプレイした感想でした。理由について説明します。
サガエメでは戦闘の運要素が少ないです。
例えば、敵の行動はターン開始前に開示されますし、連携も今まで違って範囲を繋げれば確実に発生します。
サガエメのバトルは多くの部分を自力でコントロールできるので、高難度でも理不尽感が少ないように感じました
サガエメの評価6・結論とまとめ
サガエメの評価に関する結論とまとめです。
- グラフィックは賛否両論
- ロード時間を指摘する声は少ない
- アンサガとは全く違うゲーム
- サガエメはボリュームがスゴイ
- 戦闘は難しく人を選ぶ
以上の検証から、サガエメを「〇〇ゲー」とネガティブに評価するのは、実際のプレイ体験とは乖離しているのでは無いでしょうか?
実際に購入した人の声を見ると賛否両論以上の評価を受けています。【人を選ぶゲーム】と【絶対的にダメなゲーム】は混同すべきではありません。
そして、何十時間ものプレイを通じて得られた私の結論は、サガエメは「サガ」シリーズに対する期待にしっかり応えてくれている作品だという事です。サガエメにはサガに求めるものが全て詰まっています。
もしサガエメの興味が湧いたら体験版をプレイしてみてくださいね。めっちゃ人を選ぶので万人にオススメはしませんが、セーブデータは製品版に引き継げますよ!
最後まで読んで頂いてありがとうございました!